MuayThai
2016年3月17日(木)タイ アユタヤ
ミラクルムエタイ Miracle Muay Thai 2016
WPMFスーパーバンタム級タイトルマッチ 2分5R
王者 クワンチャイ・ソー・タワンルン(タイ)赤
VS
挑戦者 アシュリー・ニコルズ(カナダ)青
3月17日、バンコクから車で約1時間の世界遺産アユタヤでWPMFスーパーバンタム級世界タイトルマッチがおこなわれました。
チャンピオンは昨年来日して陣内まどか選手と対戦したクワンチャイ・ソー・タワンルン選手。もともとこの階級の暫定王者でしたが、正王者の防衛期限が過ぎて王座が空位となったため最近昇格したもの。クワンチャイ選手はWMCバンタム級の王座も保持しており、2団体2階級のマルチ王者です。
今年2月には女子では初めてのムエタイMVP選手にも選ばれており、名実共にタイを代表するトップ選手。
挑戦者はカナダのアシュリー・ニコルズ選手。実はクワンチャイ選手の前の王者とは彼女のことで、つまり、自身が防衛期限切れで失った王座を取り戻すために、クワンチャイ選手と戦うことになったわけです。
ちなみに、ニコルズ選手はかつてWPMFスーパーフライ級の王座も保持していましたが、このベルトも防衛期限切れで手放しています。やはり、カナダ在住で防衛戦を組むのはむずかしいことなのかもしれません。
王者クワンチャイ選手は打撃全般に組みワザも得意なオールラウンダー。
対する挑戦者のアシュリー・ニコルズ選手は伸びのある右ストレートと左右のロー、左ミドルキックで攻めるファイター系。
打撃を看板とするカナダ女子軍団にふさわしい攻撃力で積極的に前に出るニコルズ選手。
蹴り返してくるクワンチャイ選手の足をつかんで倒そうとしますが、この態勢でもまったく倒れる気配がないのが王者クワンチャイ選手のすごいところ。
クワンチャイ選手のタイトな首相撲で自由な動きを奪われるニコルズ選手。
時に応じてクワンチャイ選手も強烈に打撃を返し、リング上に両者の覇気がほとばしります。
中盤までの形勢は、安定した首相撲で王者クワンチャイ選手が優勢。
しかし、ニコルズ選手のヒッティングは少しも勢いが衰えず、この先どうなるのかはまったく読めません。
試合が第4ラウンドに入ると少しずつ後退する場面が増えるクワンチャイ選手。
さっきまで安定的だった首相撲もヒザでの反撃を受けて支配権が揺らぎはじめます。
クワンチャイ選手のキックがアシュリー・ニコルズ選手を襲いますが・・・
ニコルズ選手にダメージは無く、嵐のようなコンビネーションブローはさらに勢いが増してきているようです。素晴らしいパワーとスタミナ。
クワンチャイ選手がニコルズ選手の猛攻をどこまでしのげるのか?
最終ラウンド アシュリー・ニコルズ選手は巧みなパンチのコンビネーションとローキックで攻勢。
クワンチャイ選手は組み技でニコルズ選手の打撃戦からのがれたいところですが、ニコルズ選手がヒザ蹴りの連打で首相撲でも主導権を奪い、少しの余裕も与えません。
そしてコーナーを背にしてしまうクワンチャイ選手。キックで反撃しますが相手を止められない。
激しいパンチの雨の中、右ストレートを浴びたクワンチャイ選手がついに崩れ落ちます。ダウンカウントが進みますが・・・
WPMFスーパーバンタム級タイトルマッチ 2分5R
×王者 クワンチャイ・ソー・タワンルン(タイ)
KO 第5ラウンド
○挑戦者 アシュリー・ニコルズ(カナダ)
アシュリー・ニコルズ選手がKO勝利でWPMFスーパーバンタム級王座に返り咲きました。
17th March, in Ayutthaya, Thai
Nai Khanom Tom the Father Of Muay memorial “Miracle Muay Thai”
WPMF SuperBantamweight title 5x2m
Khwanchai(Champion/Thai) vs Ashly Nichols(Challenger/Canada)
Ashly Nichols wins by 5th round KO
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