Boxing
アメリカのプロボクシングがMMAに押されて人気が低落、その結果、女子ボクシングもかつての人気をすっかり失い「アメリカは女子ボクシングにとって地上最低の国」となげく選手もいました。
つい先日もWBCさんが「アメリカで女子ボクシングの大会が予定されているのにどこのテレビ局も放送しようとしない」と悲鳴のようなコメントを出したばかり。
そんな悲惨な状況の中、あのゴールデンボーイ・プロモーションさんが史上初めて女子ボクサーと複数年契約を結んだことを発表しました。
その選手とは、アマボクシングのマーレン・エスパーザ選手(アメリカ)。ロンドンオリンピックのフライ級でメアリー・コム選手(インド)とともに銅メダルを獲得したあの人です。
エスパーザ選手はアマチュアながらアメリカ国内では大人気で、コカコーラ、P&Gの化粧品、マクドナルドそしてナイキなど数多くのCMに登場、プロへの転向が噂されていました。
彼女の支持母体はアメリカのヒスパニック系市民。メキシコなどの中米や南米からのスペイン語系移民の人たちです。かれらはいまではアメリカの人口の中では黒人よりも多く、将来は白人より多くなるかもしれないと言われているのですね。
で、彼らの好むスポーツはサッカーとボクシング。というわけで、アメリカのボクシング界ではヒスパニック系の人気選手の獲得が今後の生命線なのです。ゴールデンボーイ・プロモーションさんの場合は会社オーナーのオスカー・デ・ラ・ホーヤさん自身がヒスパニックの英雄ですから、女子のヒスパニック・スターを獲得するのも当然だったかもしれません。
エスパーザ選手との契約内容は明らかにされていませんが、常識的に考えて「年に3試合を2年以上継続する」という内容だと思われます。
ということは、今後2年の間に、エスパーザ選手が主戦場とするフライ級前後の階級の選手が、のべ6名以上彼女の対戦相手としてゴールデンボーイ・プロモーションのビッグマッチに招聘(しょうへい)されるということです。
これは同じ階級の選手にとってはビッグチャンス。エスパーザ選手と戦えば高い確率でボクシングの全米中継に登場できるでしょう。いい試合をしたらリマッチにも呼ばれるかもしれません。勝ったらタイトルマッチに出られるかもしれないですね。
絶望のアメリカ女子ボクシングに、久しぶりに希望の光が差してきました。
コメント
アクーニャ選手 渾身の一撃でしたよね
あのナバ選手にも勝ってるという・・スゴイ! さすが亜国は 女子ボク活性化してますね
GBP TR ヘイモン・・ とにかく強豪を避けないでほしいですね