Boxing
2017年5月27日(土)メキシコ ソノラ州
WBCライトフライ級暫定王座決定戦
ケニア・エンリケ(メキシコ)
VS
マリア・サリナス(メキシコ)
久しぶりにWBCライトフライ級の動画をご紹介します。とは言っても正規王座ではなくて、「暫定王座」のほうです。
このWBCライトフライ級「暫定王座」は2008年に富樫直美選手(ワタナベ)が韓国のキム・ジン選手にアウェイで勝利して獲得したことで知られています。もう9年前の話ですね。
富樫選手はこのあと、暫定王者から正規王者に昇格して同王座を7回にわたって防衛、この階級は日本のファンにはおなじみになりましたが、富樫選手が2012年にエスメラルダ・モレノ選手(メキシコ)に敗れて王座陥落。
モレノ選手は一度しか防衛しないで休養王者となり、その後、王座剥奪となって同王座は空位に。
この王座をめぐってイベス・サモラ選手(メキシコ)と柴田直子選手(ワールドスポーツ)が戦い、勝利したのはイベス・サモラ選手。
新王者となったサモラ選手はその後、4年間8度の防衛に成功して長期政権を築いたあと・・・、今年の4月にかつての王者エスメラルダ・モレノ選手に敗れて王座陥落。モレノ選手、5年ぶりに王座復帰となりました。
というわけで、本当は正規王座のサモラVSモレノ戦をお伝えしたかったのですが、この試合の動画が見つからなくて困っていたところに、どういうわけか、同王座の「暫定王者」決定戦の話が・・・。正規王者がちゃんといるのに暫定王者を作るという、WBCさんお得意の「王座水増し商法」という悪いクセがまた発動したのでしょうか。
前説が長くなりましたが、今回はその暫定王座決定戦の動画を御覧ください。
青コーナーはアメリカ生まれのメキシコ人ボクサー、マリア・サリナス選手。彼女はいままでに3回の来日の経験があるのでご存知の方も多いでしょう。
2012年に多田悦子選手が保持していたWBAミニマム級王座に挑戦して判定負け、2015年には柴田直子選手のIBAライトフライ級王座に挑戦してドロー、2016年に柴田選手にリマッチで敗北しています。
赤コーナーはメキシコ生まれのメキシコ育ち、ケニア・エンリケ選手。彼女は来日したこともなければ、日本人選手と戦ったこともありません。戦績は19戦して負けがひとつだけ。しかも、かなり強い選手と戦って勝っている・・はっきり言って実力派。
2014年にWBOフライ級の世界王者にもなっていますが、初防衛でメリッサ・マクモロー選手(アメリカ)に敗れたのが彼女の唯一の敗戦です。
試合はご覧のように早期決着。
先日、藤岡直子選手の対戦相手として呼ばれたイサベル・ミジャン選手も低レベルでしたが、ひとくちに「メキシコ人選手」と言ってもいろんなレベルの選手がいるということがよくわかります。
WBCライトフライ級暫定王座決定戦
○ケニア・エンリケ(メキシコ)
TKO 第3ラウンド
×マリア・サリナス(メキシコ)
ケニア・エンリケ選手のTKO勝利
ケニア・エンリケ(メキシコ)20戦19勝1敗9KO
マリア・サリナス(メキシコ)24戦15勝6敗3分5KO
コメント
>正規王者がちゃんといるのに暫定王者を作るという、WBCさんお得意の「王座水増し商法」という悪いクセがまた発動したのでしょうか。
オヤモレノは キカチャベスと F級防衛戦&ダイヤ王座決勝戦を戦うので そのための措置ではないでしょうか? オヤモレノが勝てば エンリケが正規昇格しそうですね
Aセラノは WBO B級王座 即返上したみたいですね 現在WBO SB級世界&WBC SB級ダイヤ王者です
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やはり QRさんの仰った通り「金がない」「知名度がない」ということで メヒコと同じく 同国人対決の繰り返し・・・
観戦はもちろん自由ですが それでは業界のためにならないのでは?
>g1j2p5i5さん
モレノ選手が勝ってダイヤモンド王者に「棚上げ」されたら、暫定のエンリケ選手が正規王者になるってことですね・・。
上にはダイヤモンド、下には暫定、王者作りすぎですねえ。