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決定!『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』 決勝は12月16日 チョンマニー VS ヨランダ・シュミット、ナムターン VS ナタリー・モーガン ムエタイ女子

 MuayThai
第2回『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』準決勝&決勝
2017年12月16日(土) タイ バンコク
ムエタイ女子フェザー級トーナメント 3分3ラウンド(インターバル2分)

 『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』のファイナルが12月16日に開かれることが決定しました。会場は一回戦と同じバンコク市内の特設リング。


 タイと中国の共催という形で大々的に宣伝されながら、中国代表の2選手が1回戦で姿を消したことで中国側が全面的に手を引いたらしく、今回のトーナメントは4月の1回戦で一度は頓挫。数ヶ月の間まったく次回大会開催の情報が無いまま、突然11月に復活。

 そして、今月、矢継ぎ早に最終戦になだれ込むことになったわけですが、春から秋にかけての長期の活動停止は、参加各選手の試合活動に大きな影響を与え、大会の後半戦は期待のビッグネームが次々欠場という憂き目にあっています。

 まず、一番のダメージは第一回戦で大きな注目を集めた陣内まどか選手に故障が発生し、トーナメントに大きな穴があいたこと。陣内選手の故障そのものはエンジェルスのせいではありませんが、先行き不透明なトーナメントからいつ再開の知らせがあっても駆けつけられるように陣内選手が準備していたとすれば、そのストレスと疲労は大変なものであったと思われます。そんな状態での練習中の怪我ということならば、陣内選手は一番の被害者でしょう。

 また、2017年の時点でこの階級の世界の女子選手の中で最強のポテンシャルを持っていると思われるソフィア・オロフソン選手が自身のタイトル防衛戦の予定とエンジェルスの11月大会がバッティングしてしまい、トーナメント不参加となってしまったことも大きな損失。

 さらに、順々決勝まで勝ち進んでいたマリア・ロボ選手までもが12月9日のフランスの大会への出場が既に決まってしまったことから、エンジェルスのファイナルの出場を辞退してしまいました。

 『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』に先駆ける女子ムエタイの世界規模のトーナメントとしては2011年の『ムエタイプレミアリーグ』女子の部がありましたが、同トーナメントはヴァレンティーナ・シェフチェンコ選手(ペルー)とジュリー・キッチン選手(イギリス)というビッグネームを揃えた大会ながら、途中でバンコクの記録的な大洪水のために開催が不可能になり、結局、途中で消滅してしまっています。

 このように、格闘技の長期にわたる大規模なトーナメントの多くは、途中で何かのアクシデントに直面し、難航する傾向が見られます。

 今回のエンジェルスの大会運営の混迷ぶりは決して褒められたものではありませんが、なんにせよ進行していたトーナメントの決着はつける、という姿勢は買いたいと思います。

 あまりにも大きな混乱続きとなったこの大会ですが、しかし、それでもファイナルに顔を揃えた4選手は素晴らしいです。

 このうち二人は一度敗退が決まった後の復活組ですが、いずれも僅差の内容だったので、激戦が期待出来ることが大きな救い。最終戦に歩を進める4選手の活躍に注目しましょう。

準決勝 A
チョンマニー・ソー・テヒラン(タイ)
VS
ヨランダ・シュミット(オーストラリア/南アフリカ)
ナムターン・ポー・ムアンペット選手(タイ)

準決勝 B
ナムターン・ポー・ムアンペット選手(タイ)
ヨランダ・シュミット(オーストラリア/南アフリカ)
VS
ナタリー・モーガン選手(アメリカ)

決勝
準決勝Aの勝者
VS
準決勝Bの勝者

★チョンマニー選手とは

チョンマニー
 第一回大会の優勝者。 当時はまだ17才の高校生ながら、若さに似合わぬ沈着冷静さ、ココというときの決定力、状況によって戦い方を使い分けるクレバーさが衝撃的でした。得意技はヒジ、ヒザ、シャープなキック。微笑みながらバッサリ斬りつける非情な戦士でもあります。

★ヨランダ・シュミット選手とは

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 白人特有のパワーファイトと正統派タイ式の技術を併せ持つ完成されたスタイルの実力者。 2015年ムエタイ・ロイヤル・ワールドカップではチョンマニー選手と1回戦で戦い、パンチ、キック、組み技のすべてで圧倒して判定勝ち。さらに今大会ではタイ期待のナムターン選手にも判定勝ちをおさめて絶好調。 タイの国技の威信をかけたチョンマニーVSシュミット、因縁のリマッチの結末は?

★ナムターン選手とは

ナムターン
 順々決勝でヨランダ・シュミット選手に判定負けしましたが、ポルトガルのマリア・ロボ選手の欠場(スケジュール問題)によりリザーブ選手として復活しました。 2012年に17才でムエタイ世界王者として来日、シュートボクシングGirls S-cupの1回戦で優勝候補のV.V.Mei選手と延長までもつれるファイトで注目されました。ワンマッチ数百万円の賭け試合などさまざまな激戦をこなす人気選手で、国技ムエタイの守護者として世界の強豪を迎え撃つ実力派。

★ナタリー・モーガン選手とは

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 今大会の1回戦、鮮烈な回転ヒジ打ちで中国のスン・ジン選手を失神KOでくだして勝ち上がったアメリカのムエタイ戦士。 順々決勝でポルトガルのマリア・ロボ選手に惜敗しましたが、陣内まどか選手(故障)とソフィア・オロフソン選手(スケジュール問題)の両選手の欠場で空いた枠を抽選によってゲットして決勝進出を決めたラッキーレデイ。

準決勝&決勝 2017年12月16日(土) タイ バンコク

優勝 100万バーツ(約330万円)+チャンピオンベルト+トヨタハイラックスREVO
準優勝 50万バーツ(約165万円) +トロフィー
3位  20万バーツ (約66万円)+トロフィー
4位  10万バーツ(約33万円)+トロフィー

WORLD MUAY THAI ANGELS season 2 in Featherweight class (55-57kg)

Grand Final round, 16th December 2017, at Bangkok Thai
3round of 3 minutes with a 2 minute break

Semi Final Fight A
Chommanee sor Taehiran (Thailand)
vs
Yolanda Schmidt (South Africa/Australia)

Semi Final Fight B
Namtarn por Muangpecth (Thailand)
vs
Natalie Morgan(USA)

Final
Winner of Fight A
vs
Winner of Fight B

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