ＭＩＯ、ＭＩＳＡＫＩ、未奈　香港遠征　結果　Energy Fight×Shoot Boxing　シュートボクシング女子

　Shoot Boxing

２０１７年１２月１７日（日）香港
Energy Fight×Shoot Boxing

有料動画配信で観戦。非常に画質がよくストレスなく見られました。国内のＳＢの配信もこのくらいのクオリティだといいのですが。

シュートボクシング　Energy Fight×Shoot Boxing　５５kg契約
３分３Ｒ（延長Ｒの回数制限無し）
×未奈　みな（秀晃道場）
判定
○ユ・ヨウペイ　庚滺珮（香港）
ユ・ヨウペイ選手の判定勝利
（未奈選手は計量オーバーでグローブハンデあり）

　昨年の両選手の対戦では未奈選手が判定負けはしたものの、彼女自慢の打撃の威力は見せ付けており、シュートボクシングルールなら拳圧でねじ伏せて勝利かと思われました。

　第１ラウンドは予想の通りに未奈選手のペースで進み、早くも勝ちが見えてきますが・・第２ラウンドになると状況一変、未奈選手の強打を防ぐにはコレだとばかりに、ユ・ヨウペイ選手がディフェンスをかなぐり捨ててゴングと同時にマシンガン連打。一旦火を吹いた連打はおさまることを知らず、次第に未奈選手を押し返していきます。未奈選手も負けじと連打で応戦。

　一進一退の打撃戦が続きますが、打ちあう中で距離が離れる局面で未奈選手が一歩進んでからパンチを打つのに対して、ユ・ヨウペイ選手は離れたその場ではキックを使い、手数と足数の合計で未奈選手の攻撃数を上回ります。この積み重ねが反映され、ユ・ヨウペイ選手が判定勝利。

　女子ＳＢ史上に残る大乱打戦を戦ったふたりは終了のゴングの後、長く抱き合っていました。両選手が互いを認め合ったのでしょう。すごい熱闘でした。ユ・ヨウペイ選手は試合の中で覚醒しましたね。ただただすごかった。

シュートボクシング　Energy Fight×Shoot Boxing５１kg級タイトルマッチ
３分５Ｒ（延長Ｒの回数制限無し）
×ＭＩＳＡＫＩ　みさき（グラップリングシュートボクサーズ）
延長第２ラウンド　判定
○ラウ・チンチン　劉晶晶（香港）
延長２回の末、ラウ・チンチン選手が判定勝利

　１６０センチに届かないＭＩＳＡＫＩ選手と１７０センチを超えるラウ・チンチン選手の対戦。ＭＩＳＡＫＩ選手はいきなりの投げ。しかしシュートポイントはならず。なおも投げを狙いますが、相手の腰の位置が高すぎてうまくハネ上げられないのでクルッと回転せず、途中で崩れてしまいます。

　ラウ・チンチン選手は少しパンチを打つとすぐ組みついてのヒザ蹴り連打。それほど鋭くはありませんが打点が高いので磨けば強力な武器になりそう。

　試合はそのまま投げとヒザの打ち合いが続き、倒れては起きる繰り返しのなか次第にラウ選手が体力を削られていきます。

　３分５ラウンドを戦っての判定は決着がつかずに延長突入。第３ラウンドぐらいから目に見えて体力を失っているラウ選手にはツライ展開。いや、ＭＩＳＡＫＩ選手にもそれは同じでしょう。

　延長判定はドロー、再延長決定。ＳＢ名物延長地獄です。体力の限界を通り過ぎても投げVSヒザの戦いを繰り返す二人。しかし、ＭＩＳＡＫＩ選手の投げが最後まで形にならなかったのに対して、ラウ選手はラウンドの後半に印象的な１発の前蹴りと数発のヒザ蹴りに成功。

　これが決め手になってラウ選手の再延長での勝利が確定。３分７ラウンドを戦っての敗北でリングに崩れて立ち上がれないＭＩＳＡＫＩ選手。ほっとした表情で少しずつ笑顔になっていくラウ選手。これもまた壮絶な試合。

シュートボクシング　Energy Fight×Shoot Boxing４８kg級タイトルマッチ
３分５Ｒ（延長Ｒの回数制限無し）
○ＭＩＯ　みお（シーザージム／ＳＢ日本女子ミニマム級王者）
判定
×ウ・”キャンディー” ・ホイヤン　胡凱欣（香港）
ＭＩＯ選手の判定勝利。

　３人のうち２選手が黒星となり、あとがなくなった日本女子ＳＢチーム・・。最後の砦のＭＩＯ選手が迎える相手は、香港女子ムエタイのトップ、ウ・”キャンディー” ・ホイヤン選手。しかし、この試合もまた身長とリーチで日本側不利。

　不安がよぎる第１ラウンド、ＭＩＯ選手が前方への投げでシュートポイントゲット。打撃ではリーチ差と相手の止まらない動きでなかなか鮮やかなヒットは奪えませんが、ムエタイの選手相手にムエタイ式の崩しで揺さぶりをかけるＭＩＯ選手。

　ウ選手はバックに回ってのチョークなど、普段はやらないであろう技にトライしますが、功を奏さず。

　試合終盤にＭＩＯ選手が前方への投げと後方へのスープレックスでシュートポイントを重ねて貴重な勝ち星をゲット。海外でのベルトを手に入れて実にうれしそうでした。

　予想外に日本勢の黒星があり、波乱の香港遠征となりましたが、試合自体は非常に盛り上がりましたし、香港選手団の底力も十分に確認出来、シュートボクシングとしては大成功のイベントになったのではないでしょうか。面白かったです。

17 December 2017, HongKong
-48kg Shootboxing rules 5x3m
Mio Tsumura vs. “Candy” Hoi-Yan Wu from HongKong
Winner Mio Tsumura by decision
-51kg Shootboxing rules 5x3m
Misaki Morita vs. Ching-Ching Lau from HongKong
Winner Ching-Ching Lau by Extra Round(x2) decision
-55kg Shootboxing rules 3x3m
Mina Sakurai vs. Yau-Pui Yu from HongKong
Winner Yau-Pui Yu by decision

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