MuayThai
第2回『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』準決勝&決勝
2017年12月16日(土) タイ バンコク
準決勝B 3分3ラウンド
ヨランダ・シュミット(南アフリカ/オーストラリア)赤
VS
ナタリー・モーガン(アメリカ)青
Yolanda Schmidt (South Africa/Australia)
โยลันดา ชมิท (แอฟริกา)
赤コーナーはヨランダ・シュミット選手。2015年にムエタイ・ロイヤル・ワールドカップで優勝候補だったチョンマニー選手に完封勝ちして名をあげた実力者。今回のトーナメントでもタイのナムターン選手をやぶって絶好調です。
Natalie Morgan(USA)
นาตาลี มอร์แกน (อเมริกา)
青はアメリカのナタリー・モーガン選手。順々決勝でマリア・ロボ選手(ポルトガル)に敗れながらも、欠場選手のリザーブとしての復活抽選を射止めたラッキーレディ。ロボ選手との試合も惜敗でしたので、このリングに立つ資格は十分だと思います。
レフリーは2013年に来日して未奈選手と戦った “ピーチ” ことプーラホン・シットヂャーデーン選手(タイ)。現役選手としてワンマッチへの出場も期待されていましたが、今回はレフリングオンリーになりました。
Yolanda Schmidt vs Natalie Morgan
少しだけモーガン選手のほうが背が高く、シュミット選手のほうがゴツいですが、ほとんど同体格と言っていいふたり。
まずはモーガン選手が高い前蹴りを出し、続いてミドルキック、パンチを出して攻めの姿勢。
ムエタイでは蹴り、ヒザ、組んでからの崩しが大きなポイントになり、蹴りはなるべく高いほうが評価されます。
パンチはそれだけではほとんど判定にはつながりませんが、良い蹴り、良いヒザ、良い崩しを出すためにはパンチで良い状況を作ることも必要です。なので、いきなり蹴るのではなく、両選手ともにパンチ・パンチ・キックみたいなコンビネーションを多く使う戦い方です。
一見同じように戦っている二人ですが、モーガン選手のほうが蹴りが多めで、しかも高く蹴っているのに対し、シュミット選手はパンチそのものがストレート系で強く、相手を削っていく打ち方。それだけでは、シュミット選手はポイントで不利ですが、組み技ではシュミット選手のほうが良い体勢なので、全体的には互角でしょう。
第2ラウンド ゴング直後からパンチの連打で攻め込むモーガン選手。
手数と蹴りの数ではモーガン選手ですが、組んで揺さぶって良い形にしているのはシュミット選手。組みながらヒジも出して削ってきます。
このままではまずいモーガン選手は、得意の回転ヒジをまぜながら手数を増しますが、シュミット選手がこれをつかまえてヒザの連打。
ポイント的にはまだ大きくは離れてはいませんが、モーガン選手は体力的に苦しくなりそうです。
第3ラウンド 反撃に出たいモーガン選手に組み付いてヒザを浴びせるシュミット選手。
シュミット選手は右のグローブを高く構えて目のあたりを隠すようにしていますが・・
目尻から流血ですね。おそらく組み付きに行った際に切られたのでしょう。
しかしレフリーはチェックもせずそのまま試合を続行。たしかに、目立つ流血ではありますが、負傷そのものは小さいようです。
シュミット選手は傷がこれ以上広がることを恐れたのか、いままの前進ファイトをやめ、下りながらのカウンター狙いにスウィッチ。瞬時に作戦変更ができる判断能力。素晴らしいです。
パンチ、ヒジ、ジャンプキックなどで追い続けるモーガン選手でしたが・・
準決勝B 3分3ラウンド
×ナタリー・モーガン(アメリカ)青
判定
○ヨランダ・シュミット(南アフリカ/オーストラリア)赤
ヨランダ・シュミット選手の判定勝利
โยลันดา ชมิท (แอฟริกา) vs. นาตาลี มอร์แกน (อเมริกา)
โยลันดา ชมิท (แอฟริกา) ชนะคะแนน นาตาลี มอร์แกน (อเมริกา)
WORLD MUAY THAI ANGELS season 2 in Featherweight class (55-57kg)
Grand Final round, 16th December 2017, at Bangkok Thai
3round of 3 minutes with a 2 minutes break
Semi Final B
Yolanda Schmidt (South Africa/Australia)
vs
Natalie Morgan(USA)
Yolanda Schmidt (South Africa/Australia) wins by decision
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