Boxing
２０１８年３月４日（日）韓国 テジョン広域市
ＷＩＢＡフライ級タイトルマッチ １０回戦
○王者 イ・ウネ （元ＷＢＯライトフライ級王者／韓国）
判定 ２－０
×挑戦者 日向野知恵 ひがのちえ（スパイダー根本）
イ・ウネ選手が判定勝利で同王座の２度目の防衛に成功しました。
（９７－９３、９６－９６、９７－９５ ジャッジ全員が韓国人）
日向野知恵選手のＷＩＢＡフライ級王座への挑戦は判定でイ・ウネ王者が勝利し、タイトル奪取はなりませんでした。しかし・・・
まだ映像などの情報はなく、詳しいことは不明ですが、韓国での記事によりますと、試合経過は次のようになっています。「まず、日向野選手がブルドーザーのように前進して第４ラウンドまでは王者との激しい打撃戦。第５ラウンド、王者が消耗して危機を迎える。第６ラウンド、日向野選手の右ストレートを顔面に浴びて王者がロープにもたれかかる。第８ラウンド、王者が足を使う巧妙なボクシングで挽回。第１０ラウンド、王者が再び打ち合いを見せる。挑戦者日向野選手の闘志と力は目立ったが決定打に欠けた。」
現地の報道で、王者が「危機」とか「ロープにもたれかかる」とはっきり書かれていますし、９６－９６のスコアをつけているジャッジもいますから、これは日向野知恵選手の大健闘で間違いありません。惜しかったです！！これは是非、ちゃんとした試合動画が見たいですね。
日向野選手、お疲れ様でした。胸を張って帰って来てください。
イ・ウネ（韓国） １２戦１１勝（うちタイ人４）１敗４ＫＯ（うちタイ人２）
日向野知恵 ひがのちえ（スパイダー根本）１４戦７勝（うちタイ人１）７敗２ＫＯ（うちタイ人１）
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コメント
結果しか分からなかったので現地の記事の情報ありがとうございます。
惜しかったですね。
でも日向野選手の持ち味を出して善戦できたのは良かったですね
＞kuromameさん コメントありがとうございます！
イ・ウネ選手は次戦で引退と語っているみたいです。だとすると再戦はむずかしいですね。残念。
テレビで観戦した韓国人ボクシングファンからの観戦評です。以下内容。文中敬称略
観客は地元選手の快勝を期待していた。私もイ・ウネが楽勝ではないが勝つと予想したが、日向野のアグレッシブなボクシングで予想外の展開になった。
ラウンド１から積極的に攻撃する日向野にイ・ウネも反撃し激しい打ち合いになった。
解説者は日向野がブルドーザのようだと評した。
ラウンド２、日向野は右ストレートでイ・ウネを下がらせ、コーナに押し込み腹部へパンチ。日向野も打たれるが怯まない。その後もイ・ウネはフック連打で追われ、ロープを背にしボディブローを何度も打たれた。この腹部攻撃が効果的だった。
ラウンド３、４も激しい打ち合い。ややイ・ウネが日向野に押されていた。
そしてラウンド５にイ・ウネは日向野のラッシュで追い詰められた。腹部と顎へのクリーンヒットが結果をもたらしたと思う。日向野のボディブローとフックが印象的だった。イ・ウネはボディブローで苦しい顔をしており、ノックダウンされると思ったが、ロープがチャンピオンを救った。
次のラウンド６も日向野の右ストレートでイ・ウネはロープに吹っ飛んだ。ロープを背にしていなければノックダウンだった。
その後のラウンド７も日向野は猛攻を仕掛けるが決定打がなく、イ・ウネが息を吹き返した。
ラウンド８、９にはイ・ウネは脚を使いヒットアンドウエイで日向野の顔面にパンチを当てては動く、を繰り返した。テクニックではイ・ウネが優り直線的に突っ込む日向野に上下のパンチを打ち込んだ。イ・ウネは疲れが見える日向野の腹部を打った。日向野はがむしゃらにパンチを振るうが有効打がない。
最終ラウンドは両者死力を尽くしたまさに血闘だった。
日向野がより正確なパンチを持っていれば、チャンピオンをキャンバスに沈めていたでしょう。
私はイ・ウネが日本のボクサーとメジャーなタイトルマッチを戦うことを願っています。
＞ボクシングファンさん ありがとうございます。韓国のファンの方の観戦評、たいへん参考になります。
やはり、そういう試合でしたか・・。そのような内容では動画がアップロードされる可能性は非常に低いですね。
今回のジャッジは全員韓国人でしたが、日本はＷＩＢＡに未加盟。なので、日本人のジャッジを送り込むことも、抗議することもできません。
こうなることは日向野選手も関係者さんたちも覚悟の上で未加盟の団体に挑戦したのでしょうけれど、やはり現実は厳しいですね。
この試合を取り上げた国内のスポーツメディアはいまのところほぼゼロで、国内的には「無かったこと」扱いです。
しかし、いい試合に加盟も未加盟も関係ありません。今回の日向野知恵選手の挑戦のことはわたしたちは決して忘れないでしょう。
とにかく、試合が出来て良かった。この試合が実現できるかどうかすら不安でしたから。