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攻撃の数と命中率と実際の判定 モニカ・クシニッチ VS アナ・フィリポヴィッチ 結果&ノーカット動画 キックボクシング女子

 Kickboxing

2017年9月16日(土)スロベニア コペル
W5 Legends Collide

55kg契約 3分3R
モニカ・クシニッチ(スロベニア) 赤
VS
アナ・フィリポヴィッチ(クロアチア) 青

 ロシアを中心に東欧各国で開催されているキック系イベント『W5』。これは昨年9月に初めてスロベニアで開催された時の映像です。ルールはヒジ無し、掴んでのヒザは一回のみのKー1系です。

 赤コーナーは、地元スロベニアのモニカ・クシニッチ選手。戦績は黒星がロシアの実力者ナタリア・ディアチコヴァ選手に喫したひとつだけで、あとは全部勝っての12戦11勝。対するクロアチアのアナ・フィリポヴィッチ選手はこれがプロデビュー戦。おそらくアマではそれなりのキャリアを積んできていると思われます。身長はクシニッチ選手が157センチと小柄で、フィリポヴィッチ選手は11センチ高い168センチ。画面では53kgとなっていますが、実際は55kg契約だったようです。


 キャリアに勝るクシニッチ選手は初回から強烈なパンチを放ってガンガン攻め込み、身長差のハンデを感じさせません。これは早期決着かと思われましたが、フィリポヴィッチ選手も必死に持ちこたえて長い試合になります。

landed
 上の画像はラウンドとラウンドの間に表示される両者のキックとパンチの数と命中率。ARM は手ワザ、LEG は足ワザ、THROWN は攻撃を出した数、LANDED は命中した数、%は出した攻撃のうち何パーセントが当たったかという割合。命中率ですね。

 日本の格闘技中継ではこういう数字上のデータが画面に出ることはありませんが、海外のボクシングや格闘技の番組ではこういうのがキチンと表示されることは珍しくありません。サッカー番組でも出されたパスの数と成功したパスの数なんかが出た方が面白いですし、それと同じでこういうデータは格闘技番組でも出してほしいですね。

 で、ラウンドごとに出るこの数字を見ていくと、すべてのラウンドを通して赤のクシニッチ選手はパンチがメイン、反対にフィリポヴィッチ選手はキック中心なのがよくわかります。これは見た感じでも明らかにそうですね。

 面白いのは、ラウンドごとの数字をたし算して、試合全体での手足の命中総数を出すとクシニッチ選手が83発、フィリポヴィッチ選手が91発、試合を通した命中率はクシニッチ選手が34パーセント、フィリポヴィッチ選手が44パーセント、となり、いずれもフィリポヴィッチ選手が上なのです。

 けっこうフィリポヴィッチ選手が当ててるんですよね。

 けれども、プロの格闘技は単純に当たった数だけで勝利となるものではありません。相手に効いたと思われる攻撃の数こそが重要なので、よりキツくて正確な攻撃をガンガン当てたクシニッチ選手のほうが判定勝利となりました。

 データ上の数字と勝敗が一致しませんが、この判定はみなさん納得でしょう。

55kg契約 3分3R
○モニカ・クシニッチ(スロベニア) 赤
判定
×アナ・フィリポヴィッチ(クロアチア) 青
モニカ・クシニッチ選手の判定勝利。

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