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富樫直美選手のタイでの王座防衛戦勝利、本当によかったです。富樫選手、関係者の皆さん、お疲れさまでした。そしておめでとうございます。
富樫直美選手の勝利を伝える海外のブログ
富樫選手の勝利によって、ノンムアイ・ゴーギアットジム選手の暫定王者のベルトは消滅したわけですが、それでもこの選手は次のランキングでは確実に世界の上位に残ります。チャンピオンと戦って判定まで行ったという理由で。
本来なら王座挑戦権も無いような二十何位という位置にいたノンムアイ・ゴーギアットジム選手が、ある日突然、暫定王者になり、今回負けたとはいえ結局は上位に残れるのですから、とってもおいしい話ですね(世界ランキング上位ということは、今後も世界王座挑戦の権利を持つということです)。
暫定王者というヨコ道を通った選手は、結局こんなふうにいつまでも有利な状態が続きます。コツコツ努力して少しずつランキングを上げている真面目なボクサーは可哀想です。
さて、試合後のバンコクポストの報道では、タイの関係者は今後の予定として富樫選手とノンムアイ・ゴーギアットジム選手のリマッチとか、カニター・ゴーギアットジム選手を富樫選手にぶつけるとか言ってるようですが・・・もう勘弁してほしいです。
去年もナントカゴーギアットジム選手が富樫選手の王座に挑戦して負けているでしょう?そろそろ潮時ですよ。
いつまでも同じ国の同じジムの選手とばかりタイトルマッチするわけにはいかないのです。これは世界王座なんですから。富樫選手はもうゴーギアットジムの選手を相手にしなくていいです。
これからは世界チャンピオンとしてアメリカやヨーロッパや南米など、いろんな国の選手と戦ってほしいと思います。あるいは名勝負となったOPBF東洋太平洋王者菊地奈々子選手(白井・具志堅)とのリマッチもいいでしょう。ファンが見たいのは、レベルの高い試合なんですから。
富樫選手のベルトは2008年に国外(韓国)で取ったもので、今回も国外(タイ)での防衛戦に成功。世界王座の国外獲得、国外防衛は非常にむずかしいとされていることですが、富樫選手はそれをやり遂げました。
同様の功績を持つ選手が、日本にはさらに二人います。
2005年にタイでWBCストロー級王座を獲得し、2006年にタイで防衛に成功している菊地奈々子選手。そして、2008年に韓国でIFBAバンタム級王座を奪取し、直後に韓国で防衛に成功している天海ツナミ選手(山木)です。
このことから、富樫選手や菊地選手やツナミ選手は、タイや韓国の選手をはるかに越える実力の持ち主だということが言えるでしょう。
この3人の選手はタイや韓国の選手と争うようなレベルではないので、今後は本当の強豪との対戦を期待します。
大変な道なのは分かっていますが、それをしないと日本の女子ボクシングの未来はありませんし、偉業を達成した3人ならそれが出来ます!
そろそろ多田悦子選手(フュチュール)の海外防衛戦の日もせまっていますね。
ガンバレ日本女子ボクシング!
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コメント
JBCも考え直した方が良いかも知れません。何時までも男子中心でしょぼい試合ばかりなら、ファン離れが加速する一方ですよ。他のスポーツを見ると、サッカーがいい例ですよ。女子なんか最初はメディアにも相手にされず、世間一般にも女子がサッカー?って感じ。W杯にも出場しても話題にもなりませんでした。女子をアテネに導いた監督も最初は戸惑ってた様です。そしてアテネでは決勝トーナメント進出、北京では4位。次のW杯での目標は優勝!対する男子は五輪は予選敗退、最近ではテレビは低視聴率、観客動員数は減少傾向。完全に逆転現象です。高校や大学、地域によっては女子を強化してる所もあります。JBCもそろそろ考え直すべきですよ。メディアを上手く利用するとか色々あるはずです。最近は富樫選手がテレビ出演や雑誌に載ったりしてますが、そういうコツコツとしたやり方でも次第に広まるのですから。