Boxing
2010年12月6日(月) 後楽園ホール
第360回 ガッツファイティング
WBAスーパーフライ級タイトルマッチ
王者 天海ツナミ(山木)
VS
挑戦者 藤本りえ(協栄)
WBCアトム級タイトルマッチ
王者 小関桃(青木)
VS
挑戦者 秋田屋まさえ(ワイルド・ビート)
WBAスーパーフライ級チャンピオン天海ツナミ選手の三度目の防衛戦が決定しました。挑戦者は協栄ジムの藤本りえ選手。これは強力なカードです!
日本のボクシングファンとしては、世界のリングで十分に通用する実力を持つツナミ選手と藤本選手が、国内でつぶし合いをするのはいかにももったいない気持ちにはなりますが、同じ階級で覇を競うボクサーどうしであれば、これは仕方のないこと。ここはこの豪華なカードを見られることを純粋に楽しみましょう。
ツナミ選手は中国の実力者チャン・シャン選手から王座を奪い、イギリスのシャニー・マーティン選手との真正面からの激突を一歩も譲らずに防衛した実績から海外でも評価の高い本格派。
挑戦者の藤本りえ選手は前東洋太平洋チャンピオン。山口直子選手(白井・具志堅)を挑戦者に迎えた防衛戦でTKOに敗れ王座を明け渡しましたが、第4ラウンドにはKOマシーン山口選手から鮮やかなワンツーでダウンを奪っており、この敗戦は藤本選手の評価を下げるものではありません。
いま、国内のボクシング関係者は「なかなか女子の人気が出ない」と嘆いているようですが、人気の出ない最大の理由は「女子ボクシングは面白い」という声が少ないことです。「面白い」と言われれば人気は出るのです。
現状では、いろいろな事情で女子ボクサーが極端に不足しています。選手が少ないので試合も少ない。試合が少なければ一般のお客さんが女子の面白い試合にめぐり合う確率も低いわけで、「面白い」という声が聞こえないのも当然。
過去の「女子だけ大会」では何試合も面白い試合があったのですが「一般のお客さん」が見に来ないので「面白い」という評判は一般に届きません。
一方、男子の試合の中でおこなわれた藤本りえVS山口直子は一般のボクシングファンにも評判になりました。一般のボクシングファンが来る男子の試合の中で試合をしてこそ、女子マッチはその良さが伝わるのです(男子の試合といっても亀田兄弟の場合は会場にボクシングファンが少ないので除外)。
今回の天海ツナミVS藤本りえ、小関桃VS秋田屋まさえの二試合は、後楽園ホールに集まるようなボクシングファンにならそのよさが伝わる通好みの試合となる良いカードです。男子のタイトル戦を見に来た一般のボクシングファンでもきっとどちらも楽しめることと思います。
この日の前と後では女子に対する一般のファンの認識が一変するような、そんな夜になることを期待します。頑張れ女子ボクシング!!
WBAスーパーフライ級チャンピオン
天海ツナミ(山木)19戦16勝3敗5KO
前東洋太平洋スーパーフライ級チャンピオン
藤本りえ(協栄) 15戦9勝4敗2分4KO
WBCアトム級チャンピオン
小関桃 こせきもも(青木) 12戦10勝2敗2KO
WBCアトム級8位
秋田屋まさえ(ワイルド・ビート) 8戦6勝2敗1KO
*日時 2010年12月6日(月)開場17:45 開始18:15
*場所 後楽園ホール
*料金 RS席 20,000円 A席 10,000円 立ち見 5000円 高校生以下立ち見 1,000円
ローソンチケット Lコード 33586
*問合せ 協栄ジム 03-3205-3838
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コメント
ああ、どちらを応援していいか分からない、、、
秋田屋が勝ちますように。それが日本のためです。