Boxing
2011年6月25日(土)アメリカ コロラドスプリング
2011 USA Boxing National Championships
フライ級(48~51kg)決勝
○マーレン・エスパーザ
27-16
×ティリーシア・ダグラス
マーレン・エスパーザ選手の優勝
ライト級(56~60kg)決勝
○クイーン・アンダーウッド
23-21
×ティアラ・ブラウン
クイーン・アンダーウッド選手の優勝
ミドル級(69~75kg)決勝
○フランション・クルーズ
15-13
×アリッサ・デファジオ
フランション・クルーズ選手の優勝
アメリカで数日にわたって開催されていたUSAナショナルボクシング選手権トーナメントが先ほど全競技を終了し各階級の優勝者が決定しました。
今年のこの大会は2012年ロンドンオリンピックにむけたアメリカ代表候補選考会という役目も兼ねているため、例年以上に人々の注目を浴びた大会となりました(女子はオリンピック階級以外の通常の6階級も実施)。
女子フライ級はこの階級でアメリカ最強と言われているマーレン・エスパーザ選手が順当に勝利。マスコミなどからもかなり注目されている存在ですが、彼女はそんな環境に流されること無く試合直前にもこんな発言をしています。
「わたしは狂ったように訓練しているわ。自分の人生なんか無いのよ。高校2年生の時から彼氏も作らないようにしてるし。わたしの一日全部が練習時間だから。」
エスパーザ選手の気合いの入り方はハンパじゃないようですね。
ライト級では常連優勝者で今年も最有力と見られていたクイーン・アンダーウッド選手が、まさかの大苦戦。準決勝ではノーマークのニティーヤ・シャーマン選手になんと23-23のタイスコア。パンチの総数で上回ったアンダーウッド選手がトーナメント規定により決勝進出を果たしましたが、その決勝でも2点の僅差となるなど、アメリカ国内のこの階級の充実ぶりは目を見張るものがあるようです。
最重量のミドル級ではフランション・クルーズ選手が優勝。歌と作曲の才能があるクルーズ選手はもともとはプロ歌手の道へ進むつもりでしたが、その後にボクシングに目覚め、どちらの道を選ぶべきか長い間迷った後、ついにボクシングに専念する意思を固めてリングに帰ってきたという異色の選手。身長は172㎝で同階級のしずちゃんより10㎝も低いですが、強打が自慢で今回のトーナメントの準決勝でもレフリーストップ勝ちをおさめています。
今回の大会での各階級の優勝者、そしてベスト4までの選手がアメリカ代表候補として強化キャンプに参加する資格を与えられ、本格的にオリンピックに向かっての最終選考が始まります。アメリカ代表に指名されるのはどの選手になるのか、激しい競争はまだまだ続きます。
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