Boxing
2011年9月22日(木)後楽園ホール
To the Future ~未来へ~ vol.11
WBAミニマム級タイトルマッチ 10回戦
王者 多田悦子(フュチュール)
VS
挑戦者 ノンムアイ・ゴーギアットジム(タイ)
WBCミニフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者 藤岡奈穂子(竹原&畑山)
VS
挑戦者 カニター・ゴーキャットジム(タイ)
WBAライトミニマム級王座決定戦 10回戦
安藤麻里(フュチュール)
VS
アムラ・ゴーキャットジム(タイ)
WBCスーパーフェザー級挑戦者決定戦10回戦
風神ライカ(竹原&畑山)[写真]
VS
ジェリーナ・マジョナビッチ(カナダ)
プロトライアルマッチ 47kg契約3回戦
黒田陽子 くろだようこ(花形)
VS
貴田伴美 きだともみ(井岡)
9月22日に後楽園ホールで女子ボクシングの10回戦が4つも並ぶという異例の興行が決定しました。このうちタイトルマッチはWBAふたつとWBCひとつの計3試合がおこなわれますが、いずれも対戦相手はタイのゴーギアットジムの来日常連組でまったく新鮮味がありません…。
ひとつぐらいタイ人選手の試合があっても諸事情により仕方ないとは思いますが、三つもタイ人カードで、しかも全員同じゴーギアットジム。もうちょっとなんとかならなかったでしょうかね。
そんな中で、絶対に見るべきなのはライカ選手とジェリーナ・マジョナビッチ選手(カナダ)の4年ぶりのリマッチ。ふたりはJBCが女子ボクシングを認可する以前の2007年に当時WBCスーパーフェザー級初代王者だったマジョナビッチ選手のベルトにライカ選手が挑戦する形で試合がおこなわれ、結果は大差の判定で王者マジョナビッチ選手が勝利。
その後もマジョナビッチ選手はタイトルを守り続け、彼女への挑戦権をかけて2009年にライカ選手とオリビア・ゲルーラ選手(カナダ)が後楽園で激突。僅差の判定で勝利したゲルーラ選手がその後マジョナビッチ選手とタイトルマッチで戦って勝利し2代目WBCスーパーフェザー級王者になっています。
現在はスウェーデンのフリーダ・ウォルバーグ選手が3代目王者となったWBCスーパーフェザー級ですが、9月に前王者のオリビア・ゲルーラ選手(カナダ)が返り咲きを狙って王者にリマッチを挑むことが決まっており、今回のライカ vs マジョナビッチの勝利者が、ウォルバーグ vs ゲルーラの勝利者と戦うことになります。追記:ウォルバーグ vs ゲルーラ戦はウォルバーグ選手が勝利しました。詳しくはこちらで。
風雲急を告げるWBCスーパーフェザー級戦線は、この日のほかのタイトルマッチよりもはるかに厳しい環境でレベルの高い選手たちがガチガチの真剣勝負を展開している階級です。その重要な一戦を生で見るチャンスを絶対に逃してはいけません。この日の最重要試合は疑いも無くライカ vs ジェリーナ・マジョナビッチ戦です。日本ではなかなか見ることの出来ない世界レベルの試合を期待しましょう。
最後に、この日に新設されるWBAライトミニマム級王座について。この階級はWBCで言えばアトム級と同じ階級。日本ではこの階級の選手は意外と多いのですが、しかし、世界的に見ると選手層は非常に薄く、WBC世界王者の小関桃選手(青木)がいままでに戦った相手を見ても世界とは名ばかりで日本人二人、韓国人二人、タイ人三人という実質上はアジア限定タイトルになっています。その同じ階級でWBAが王座を新設しても、世界戦レベルを維持出来るカードが何回組めるんでしょう。非常に疑問です。男女とも全階級でベルトの価値を下げる一方の運営をしているWBAさんには何を言っても無駄なのは分かっていますが。
多田悦子 ただえつこ(フュチュール)10戦8勝2分2KO
ノンムアイ・ゴーギアットジム(タイ) 15戦11勝2敗2分
藤岡奈穂子 ふじおかなおこ(竹原&畑山)6戦6勝4KO
カニター・ゴーキャットジム(タイ)16戦13勝3敗
安藤麻里 あんどうまり(フュチュール)9戦6勝3敗3KO
アムラ・ゴーキャットジム(タイ)
風神ライカ(竹原&畑山)29戦22勝6敗1分9KO
ジェリーナ・マジョナビッチ(カナダ)33戦24勝8敗1分8KO
*日時 2011年9月22日(木)開場17:30 開始18:00
*場所 後楽園ホール
*料金 RS席20,000円 指定席10,000円 先着自由席5,000円
*問合せ フュチュールボクシングジム 075-254-1908
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コメント
まさに仰る通り(笑))の選手と戦って戦績あげてもなー…なんてね
ランカーとは名ばかり(失礼
なにかと呼びやすいのでしょうが三人ともゴーギャットジムとは。いままで来たタイ選手の中ではましなほうなのは分かるんですけどね。人に勧めたくなるほどではないし、正直もういいですよ。
軽量級でまともな外国人選手が少ないんなら、日本人同士でタイトルマッチやればいいのにね。
軽量級でまともな外国人選手は確かに少ないんですけどいないわけではないんです。お隣の韓国ではパク・ジヒョン選手(46.26 kg )の対戦相手としてホリー・ダナウェイ選手(アメリカ)、ジョディ・エスキベル選手(アメリカ)、スザンナ・ワーナー選手(アメリカ)、クリスティーナ・ベリンスキー選手(ハンガリー)なんかを連続して呼んでいます。どん底の韓国ボクシング界で可能なんですから日本でも出来ないことはないと思うんですけど、タイ人選手以外の選択肢は無いんですかねえ…。タイ人選手でも強ければいいんですけど、あの人たちは海外での実績がありませんし、タイ国内で得体の知れない選手と戦っているばかりなので客観的な強さが評価出来ないんですよ。困ったもんです。