Boxing
スーパーフェザー級 8回戦
イナ・メンツァー(ドイツ)赤コーナー
VS
エラ・ヌネス(アメリカ)青コーナー
イナ・メンツァー選手が昨年7月にカナダのジーニー・ガーサイド選手に初黒星を喫して以来1年2ヶ月ぶりにリングに帰ってきました。メンツァー選手は持っていた3本のベルトをすべて取られてしまったために今回はノンタイトル戦からの再出発です。
メンツァー選手の所属するプロモーター『ウニヴァーズム』はメンツァー選手の王座陥落の直後に国営放送との契約期間が切れて経営的にピンチとなりましたが、続いて男子のWBCスーパーフェザー級王者ビタリ・タイベルト選手も粟生隆寛選手に敗れてベルトを失い、女子のスターボクサーでフライ級王者のスージー・ケンティキアン選手がライバルプロモーターのSESに移籍してしまうなどトラブル続き。一時の勢いを完全に失って最近はまともに大会さえ打てない状態でした。今回は『帰って来たウニヴァーズム』という大会名でも分かるように『ウニヴァーズム』全体にとっての再出発の大会であったようです。
メンツァー選手の対戦者はアメリカのエラ “バンバン” ヌネス選手。リンゼイ・ガーバット選手やジェリー・サイツ選手にも勝っているこのベテランファイターをメンツァー選手は距離を取る地味な試合で判定勝ち。長いブランクのあとの復帰戦ということでかなりの安全運転でしたが、これはこれで仕方ないですね。
一方のヌネス選手は昨年~今年は長い不調の波に襲われているらしく、なんとこの試合で6連敗となってしまいました。
スーパーフェザー級 8回戦
○イナ・メンツァー(ドイツ)
判定3-0
×エラ・ヌネス(アメリカ)
ユナニマス・デシジョンでイナ・メンツァー選手が勝利。
80-72、79-73、79-73
両者の戦績は以下のようになります。
イナ・メンツァー(ドイツ)28戦27勝1敗9KO
エラ・ヌネス(アメリカ)21戦9勝11敗1分2KO
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