Boxing
2011年12月9日(金)カナダ エドモントン
WIBAフェザー級王座決定戦10回戦
ジェリーナ・マジョナヴィッチ[ムルドジェノビック](カナダ)
VS
オリビア・ゲルーラ(カナダ)
今年9月に風神ライカ選手(竹原&畑山)との10回戦に勝ってWBCスーパーフェザー級のタイトル挑戦権を獲得したジェリーナ・マジョナヴィッチ選手が、12月9日に女子ボクシングの老舗団体WIBAのフェザー級王座決定戦に出場しました。マジョナヴィッチ選手はかつてWBCとWIBFの王座に就いたことはありますが、WIBAは未獲得。
対戦相手は前WBCスーパーフェザー級チャンピオンのオリビア・ゲルーラ選手。ゲルーラ選手とマジョナヴィッチ選手は同じカナダをホームリングとし、同じ階級で世界のトップを争うライバル同士。過去の対戦では一勝一敗で実力伯仲の関係です。今回のふたりの対決は、カナダのボクシングファンだけではなく、両選手の強い希望によって実現したラバーマッチ(3度目の戦い)でした。
試合は接戦となったようですが、WIBAが今回から採用したオープンスコアシステムによって4回終了時に読み上げられたスコアは、マジョナヴィッチ選手が優勢。8回終了時のオープンスコアもマジョナヴィッチ選手がリードし、勝つためにはKOするしかなくなったゲルーラ選手が積極的に前に出た9回、彼女を待っていたのはマジョナヴィッチ選手のアッパー気味の左フック。これをまともにもらったゲルーラ選手は完全に失神してマットに顔面から崩れ落ち、ドクターが駆けつけるまでピクリとも動かないという壮絶なKO負けを喫しました。
男子の試合を差し置いてメインに組まれたこの試合は、それにふさわしい強烈な結果を残しました。カナダではこの試合をKO・オブ・ザ・イヤーに推す声が強いそうです。動画が見たいのですが、今のところ残念ながら未発見。この試合を見れたカナダのファンがうらやましいです。
WIBAフェザー級王座決定戦10回戦
○ジェリーナ・マジョナヴィッチ[ムルドジェノビック](カナダ)
KO 9回
×オリビア・ゲルーラ(カナダ)
ジェリーナ・マジョナヴィッチ選手がKO勝利でWIBAフェザー級王座を獲得。
この結果、両選手の戦績は以下のようになります。
ジェリーナ・マジョナヴィッチ(カナダ)35戦26勝8敗1分11KO
オリビア・ゲルーラ(カナダ)28戦13勝13敗2分3KO
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コメント
すごい写真だね。リングサイドの人がみんな叫んでるね。大丈夫かゲルーラ?
ドクターが駆け寄って意識が戻ったあとふつうに立ち上がったそうです。