Boxing
2011年11月30日(水) 東京 後楽園ホール
G-Legend4
WBCライトフライ級タイトルマッチ
王者 富樫直美 とがしなおみ(ワタナベ)
VS
挑戦者 ソン・チョロン(韓国)
第1ラウンド 低い姿勢で頭から突っ込んでくるソン・チョロン選手。富樫選手はこれを下がりながらもジャブと右アッパーで牽制。
後半30秒は距離を詰めての打ち合いとなりますが両者ともビッグヒットは無し。
第2ラウンド 富樫選手は前に出て打ち合いに臨み、離れ際のアッパーからチャンスをつかみます。
これをソン・チョロン選手は体を密着させて押し込み、相撲のような状態にしてピンチを回避。
第3ラウンド 左右のフックを振りながら突撃し、空振りのあとはそのまま抱きつくという低レベルな試合にありがちな展開に持ち込むソン・チョロン選手。
第4ラウンド ひたすら前に出るソン・チョロン選手を左ストレートで迎え撃ち、さらに接近して来るときはボディーブロー、そして右のアッパーにつなぐ富樫選手。
ここまでのポイントは39-37、39-37、40-36でジャッジ三者とも富樫選手を支持。
第5ラウンド 王者富樫選手が接近戦で左右のフックを振るうとソン・チョロン選手はこれを嫌ってクリンチに持ち込み、さらに露骨に腕を抱え込んでホールディング。打撃で勝負することが出来ません。
第6ラウンド 富樫選手のジャブの連射の前に攻めあぐむ挑戦者。
打つ手無しのソン・チョロン選手に富樫選手は右アッパー、左右のフックで攻勢をかけ、試合は完全に富樫選手がコントロール。
第7ラウンド この回もアッパーとフックが次々と決まって富樫選手のペース。
2度目のオープンスコアは69-64が二者、70-63が一者で富樫選手の判定勝ちはほぼ決定となります。
第8ラウンド 序盤から富樫選手が左右のナイスパンチを当てて圧倒。この右は完全に決まったかに見えましたがソン・チョロン選手は倒れません。
第9ラウンド やはりダメージは深いのか、自分に活を入れるように大声を出しながら打ってくるソン・チョロン選手。
第10ラウンド 敗色濃厚な挑戦者は必死に追いすがろうとしますが、王者はフットワークでかわしつつパンチを当てて寄せ付けません。
その気持ちの強さと積極性が評価の対象にされることが多い富樫直美選手ですが、今回は出るばかりではなく引く時は引く、距離とタイミングを意識してゲームをコントロールする、というボクシングだったと思います。3-0の大差判定で王者富樫選手がベルトを守りました。
WBCライトフライ級タイトルマッチ
○王者 富樫直美 とがしなおみ(ワタナベ)
判定 3-0
×挑戦者 ソン・チョロン(韓国)
富樫直美選手がユナニマスデシジョンで勝利。
(99-91、99-91、100ー91)
今回の結果を含む両選手の戦績は以下のとおりです。
富樫直美 とがしなおみ(ワタナベ)11戦10勝1分5KO
ソン・チョロン(韓国)13戦11勝2敗3KO
(戦績はJBC公認以前からの通算です)
コメント
ふむ、確かに富樫の力は頭ひとつ抜けているのかな?藤岡との日本人対決が見たいんだけど・・・