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AZUMA vs キム・ジヨン 詳細 ジュエルス 20th RING キックボクシング女子

 Kick Boxing

2012年7月21日(土)東京 ディファ有明
ジュエルス 20th RING

JEWELSキックルール -60kg契約 3分3R
AZUMA あずま(y-park/NJKF BONITA BOXEOフェザー級王者)
VS
キム・ジヨン[キム・ジユン](韓国)

キム・ジヨン選手
 青コーナーは韓国のキム・ジヨン選手。彼女は2008年と2010年にボクサーとして来日し、水谷智佳選手(宮田)と2戦していますが、不自然なレフリングとジャッジに遭遇して二連敗。今回はキックボクサーに転向しての来日一戦目となります。

AZUMA選手
 赤コーナーはAZUMA選手。いつものように空手着で入場。今回は本来よりも1階級程度重い契約体重の試合ですが、パワーと体格にまさる外国選手との対戦は良い経験値となるはずです。

AZUMA vs キム・ジヨン
 キム・ジヨン選手の身長は168㎝と発表されていますが、166㎝のAZUMA選手よりももっとずっと高いように見えます。


AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 第1ラウンド キム・ジヨン選手は左右のローキックをまじえながら多数のパンチを放ってきます。

 蹴りのフォームや威力は習得途上かもしれませんが、パンチだけにたよらずとにかく蹴りも使おうという意欲が感じられます。それにしてもやはりメインの武器は左右のパンチ。このリーチでごり押しの連打はやっかいです。

AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 AZUMA選手は上下に蹴り分けながら長身の相手との距離を詰めていきますが、接近するとキム・ジヨン選手は大きな体を預けるようにしてクリンチ。AZUMAに主導権を与えません。

AZUMA vs キム・ジヨン
 しかし、もともと攻撃的なスタイルのキム・ジヨン選手はパンチを連打しながら前進。これをガードで防いだAZUMA選手は…

AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 鋭い左フックをキム・ジヨン選手の顔面が真横に向くほどに振り抜きます。この一撃で足にきてしまったキム・ジヨン選手はふら~という感じで姿勢を崩し、レフリーはダウンをコール。

AZUMA vs キム・ジヨン
 カウントエイトで試合再開となりますが、その前に顔面の傷を一旦ドクターが入ってチェック。

 二年前にボクシングの東洋太平洋タイトルマッチをいきなりのレフリーストップで負けにされた経験のあるキム・ジヨン選手はこのまま試合が止められるのではないかと非常に不安そうな表情。

AZUMA vs キム・ジヨン
 試合はもちろん継続となりますが、チェックの間にキム・ジヨン選手のダメージはほとんど消えてしまった感じ。

 AZUMA選手はバックスピンキックなどで攻勢をかけますが、ヒットが浅くキム・ジヨン選手はこのラウンドをしのぎます。

AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 第2ラウンド 左右のハイキックを放ったAZUMA選手はストレートをヒットさせて攻勢。

AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 しかし、キム・ジヨン選手は非常に打たれ強く、冷静にローキックからパンチへとつないで反撃。ガードをかいくぐった右ストレートはAZUMA選手を一瞬棒立ちにさせる威力。

AZUMA vs キム・ジヨン
 距離をおいて追撃をかわすAZUMA選手。

AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 なおもパンチで追ってくるキム・ジヨン選手をAZUMA選手はつかまえてヒザ蹴り。

AZUMA vs キム・ジヨン
 さらにキックで攻勢をかけてこのラウンドをまとめるAZUMA選手。

AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 第3ラウンド キム・ジヨン選手がミドルキックからパンチにつないで攻勢。

 キム・ジヨン選手はリーチ、パワー、スタミナがあって、戦闘意欲も素晴らしいのですが、技術は低く、パンチはテレホン。しかし、一発の威力はあなどれず、さらに驚異的に打たれ強いという、非常にやりにくい相手。

AZUMA vs キム・ジヨン
 ブンブン振り回しながら迫ってくるキム・ジヨン選手は…

AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 体ごとおしこむようなラッシュの中から、意外にもコンパクトな左。これをまともに受けたAZUMA選手は頭を完全に持っていかれます。ファンを驚かせるヤバい一発。

AZUMA vs キム・ジヨン
 AZUMA選手はダメージを感じさせずに戦いますが、パンチの連打で押される場面が続き、ようやくクリンチからのリスタートで体勢を立て直します。

AZUMA vs キム・ジヨン
AZUMA vs キム・ジヨン
 キックからパンチにつないで強打のお返し。押されていた場面を切り抜けます。

AZUMA選手
 結果は3-0でAZUMA選手の判定勝利。ダウンを奪い、有効打でも上回った勝利でしたが、ピンチもありました。外国選手のパワーやフィジカルには本当に予想不可能な部分がありますね。

 ボクシング出身のキム・ジヨン選手が意外と蹴りに対応し、ちゃんとキックボクサーになっていたのは驚きました。というか、こっちのほうが向いてます。とにかく気持ちの強い人ですし、日本の中堅選手にとっては脅威になるでしょう。

 しかし、試合中何度か不自然にアタマから突っ込んで来る場面があったのは危険でした。以前はあんなことはしなかったのに。ろくでもないことを教えた人がいますね。偶然には見えませんでした。ああいう行為にはレフリーはもっとキツく注意してください。選手を守るのはレフリーなんです。

JEWELSキックルール -60kg契約 3分3R
○AZUMA あずま(y-park/NJKF BONITA BOXEOフェザー級王者)
判定 3-0
×キム・ジヨン(韓国)
AZUMA選手の判定勝利。
(30-27、30-27、30-26)
(キム・ジヨン選手1ラウンドにスタンディングダウン1)

“Jewels 20th RING”
July 21, 2012, at Differ Ariake, in Tokyo,
Azuma won over Ji-Yun Kim by unanimous decision
at the -60kg in modified 3x3mins Kickboxing rules.

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