Boxing
２０１３年７月１３日（土）メキシコ グアナフアト州レオン市
LA REVANCHA
ＷＢＣスーパーフライ級インターナショナルタイトルマッチ １０回戦
王者 東郷理代 とうごうりよ（アルファ）
ＶＳ
挑戦者 マリアナ “ラ・バルビー” フアレス （メキシコ）
東郷理代選手が１３日にメキシコで試合をします。相手はメキシコのビッグスターであるマリアナ・フアレス選手。このふたりは今年春に対戦して、第１ラウンドで東郷選手が一撃ＴＫＯで鮮やかに勝利を決めていますが、どういうわけか間に１戦も挟まずにダイレクトリマッチ。
普通はあんなに完璧に負けた選手には当分の間は次のチャンスは無いはずですが、なにしろマリアナ・フアレス選手はＷＢＣのボスであるスレイマン会長親子の大のお気に入りでメキシコのお姫様のような存在。ボクシングの常識も良識も全部投げ捨てて無理矢理のリマッチを組んだわけです。
しかし、今回の試合で一番とんでもないことは、そんなＷＢＣさんのエコヒイキ体質よりも、彼らが東郷選手との約束を破ったことです。
４月の試合はＷＢＣスーパーフライ級挑戦者決定戦でした。ですから、勝った東郷選手はスーパーフライ級王者のスリーナ・ムニョス選手のベルトへの挑戦者に決まったはずなのです。
しかし、組まれた試合は王座保持者のムニョス選手ではなく、元王者で現在はなんのタイトルも持っていないフアレス選手とのアウェイマッチ。あまりにもヒドい裏切りです。
ＱＲはこの試合の噂が出始めたころに、ＷＢＣ女子の窓口であるジル・ダイアモンドさんに「東郷選手が挑戦者に決定しているのだから、フアレス選手との再戦ではなく、ムニョス選手とのタイトルマッチが出来るようにお願いします」とメールを出しました。
彼女から返って来たメールは滅茶苦茶なものでした。「だれと戦うかはチャンピオン（ムニョス選手）が決めること」だと言うのです。それは通常はそうですが、挑戦者決定戦が開かれた場合は王者には選択権はありません。そんな子供だましの返事しかできない人がＷＢＣ女子部の看板なのです。
続けて「それでは挑戦者決定戦とはどういう意味ですか？」と聞いたところ、返事は「王者はその勝者と一定期間内に戦わなければいけません」でした。ルールブックからそのまま写して来たような文章ですが、最初のメールとは明らかに矛盾していますね。まともに返事をする気がないのです。
今回のこの試合は、当初は東郷選手の持つＷＢＣスーパーフライ級インターナショナル王座の防衛戦であるとだけ発表されましたが、つい数日前からＷＢＣ挑戦者最終決定戦 （”a final eliminator”）と報道されはじめました。つまり、４月の挑戦者決定戦はナシにしてもう一回決定戦をやりますよ、今度が本当の決定戦ですよ、ということです。
こんな馬鹿げた扱いをされても日本のボクシング関係者でＷＢＣさんに抗議をしようとするひとなんて、たぶん一人もいないでしょう。腐ったＷＢＣさんよりも国内のほうが腐っているような気がします。
わたしたちに出来るのはとにかく東郷選手を応援すること。本当に勝ってもらいたいです。真っ正直に戦う選手が報いられないボクシング界はおかしいです。
今回の開催地のレオン市はかなりの高地で１８００mの標高です。これは体力的にかなりの負担になりますから、前回のような早期決着がベスト。しかし、それは向こうも警戒して長期戦に持ち込んで来るでしょう。
早い回にいいパンチを当ててダメージを与えれば理想的ですが、それを意識し過ぎて体力を消費してもいけません。むずかしいところですが、ムニョス選手とのタイトルマッチの予行演習だと思って頑張ってもらいたいです。
東郷選手陣営では、４月のＷＢＣスーパーフライ級インターナショナル王座獲得を記念して特製東郷理代応援マフラータオルを発売中。東郷選手のケンカファイトを象徴するゲンコツマーク入りです。一家に一枚、ぜひどうぞ。お申し込みはこちら。
ＷＢＣスーパーフライ級インターナショナル王者
東郷理代 とうごうりよ（アルファ）１５戦１０勝４敗１分８ＫＯ
元ＷＢＣフライ級王者
マリアナ・フアレス（メキシコ）４６戦３６勝７敗３分２ＫＯ
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コメント
今晩わ エリミネーターの約束が必ずしも厳守されないというのは ボクシング界の困った慣習の一つではありますが それにしても酷いですね 覚えてるだけでも黒木 マジョナヴィッチ 花形（宮尾の次戦はホンが有力）とありますし 逆に負けたはずの秋田屋（引退）が挑戦ということもありましたよね・・
一ファンが抗議しても微力かもしれませんが 何もしないより全然マシですしその気持はホントに大事です めげずに頑張ってください それにしても英語（スペイン語？）で抗議ですか！ 尊敬します笑
ケンティがCモレノに勝ち「殺しの女王」復活ですね とにかく一つずつだけでも暫定王者を減らしていかないと
アクーニャ×Mヘルナンデスの姉御対決は期待ですね（初対戦！） 暫定タイトルは意味不明ですが笑 勝者はオリベラスとやるんでしょうね
決定戦を無いことにするのはボクシングではよくあることですね。今回と近いのは石田順裕選手が初回ＴＫＯで勝ちながら無いことにされた２０１１年の決定戦でしょうか。しかし、今回のように「同じ相手と二回続けて決定戦」というのは聞いたことがありません。
＞英語（スペイン語？）で抗議ですか！
短いメールで一晩悩むレベルです。
＞ケンティがCモレノに勝ち「殺しの女王」復活ですね
なかなか接戦だったようですね。後で記事にします。