Muay Thai
2016年2月6日(土)タイ バンコク タイカルチャーセンター
R-1 ONE ROUND KNOCKOUT
この日はタイでは『ムエタイの日』に定められていて、ムエタイ振興のためにいろんなイベントが行われます。
首都バンコクでは、世界各国からのムエタイファイターにより女子は4人制、男子は16人制のトーナメントがおこなわれました。男子の人数に比べて女子はたった4人なので甘いように見えますが、男子は参加国を増やした結果、あまり強くない選手も入っているのに対して、女子は実績ある4人ですからここで勝つのは決して楽ではないでしょう。
男子の一回戦の終了後、スペシャルゲストのブアカーオ・バンチャメー選手が登場して古式ムエタイの演舞を披露。このトーナメントに華をそえます。
準決勝
ムエタイ 57kg 特別ルール 3分1R
チョンマニー・ソー・テヒラン(タイ)赤
VS
ミリアム・サボット(イタリア)青
女子の最初の試合、赤コーナーに登場するのはタイのムエイン(女子ムエタイ)の看板スター、チョンマニー・ソー・テヒラン選手。
レフリーはモッンガーム・シッヂャーデーンさん。あのプーラホン・シッヂャーデーン選手の先輩で現在30代前半。選手として実績を残している人のようですが、いまも現役選手かどうかは分かりません。
男子/女子あわせて20人の勝ち抜き戦を1日でおこなうために全試合1ラウンドのみという異例の形式のこの大会。
ルールもいつものムエタイとは違って基本的には首相撲無し、引いてのカウンター狙いのような守備的なファイトも禁止という特別なものなので、両選手とも最初からこのようにガンガン打って出なければなりません。
基本的に前進ファイトが要求されるルールですが、敵が蹴って来るところに前に出続ければターゲットになるだけですので、当然このように相手の攻撃はかわします。
しかし、かわすだけでは消極的と見なされて負けてしまうので、すぐにこのように反撃しなければなりません。
ムエタイファイターの習性で、近付けばどうしても組んでしまうふたりですが、レフリーが即座にふたりを分けます。
首相撲からのヒザを得意とし、ディフェンシブな一面もあるチョンマニー選手にとっては、攻撃性が要求される今回のルールは厳しいんじゃないかとも思われましたが、出るべきときにはしっかり出て行き、試合のペースは渡しません。
そして、体格とパワーにまさるサボット選手に圧力をかける場面を作ります。
しかし、サボット選手のアタックはかわされることが多く、逆にチョンマニー選手のパンチやキックはほとんど標的をはずしません。
パワーと体格の勝負に持ち込めば有利と思われたサボット選手ですが、速さと正確性でチョンマニー選手がしだいに流れを作ります。
大きな体のパワー系の選手が相手で、しかも攻撃重視の特別ルールであっても、1ラウンドだけならチョンマニー選手のスピードと正確性でどうにか出来てしまうのです。
チョンマニー選手も攻撃の手と足をゆるめず、3分間を戦いました。
準決勝
ムエタイ 57kg 特別ルール 3分1R
○チョンマニー・ソー・テヒラン(タイ)
判定
×ミリアム・サボット(イタリア)
チョンマニー・ソー・テヒラン選手の判定勝利
6th February 2016 at Thai Culture Center in Bangkok, Thai
R1 Four Women 57kg One Round Knock Out Tournament
Semi Final
Chommanee Taehiran(Thai) won over Miriam Sabot(Italy) by decision.
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