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ヘヴィー級の激戦が議論を呼ぶ結果に アジア・パシフィック&ニュージーランド王座決定戦 ナイリニ・ヘイル VS アンジ・デイビス 結果&ノーカット動画 ボクシング女子

 Boxing

2016年9月24日(土)ニュージーランド オークランド

UBFアジア・パシフィックヘヴィー級
およびニュージーランドヘヴィー級王座決定戦 6回戦
ナイリニ・ヘイル (トンガ/ニュージーランド)青コーナー
VS
アンジ・デイビス (ニュージーランド)赤コーナー

 ヘヴィー級の試合をご紹介するのはずいぶん久しぶりになります。まず、女子のヘヴィー級の試合は層が薄いため非常に少ないのですが、時々行われる試合が動画などでアップされても、たいていはレベルが低くて見るに堪えるものではなく、なかなかご紹介の機会がありませんでした。しかし、この試合は面白いです。

 両選手ともちゃんと訓練されていますし、試合後半のスピードが軽量級かと思うほど速く、スリリングな好試合になっています。会場も盛り上がっていますね。

 けれども、試合後の採点に不思議と時間がかかり、なにやら怪しい雰囲気。こういう時は高確率であとからトラブルに結びつくことが多いのですが・・・、2-1の僅差でヘイル選手が勝利して、ベルトも腰に巻かれてお客さんから大きな拍手と記念撮影。

 しかーし、試合後13日も経過してから「ジャッジペーパーの集計が間違っていた」「再計算の結果、58-56でヘイル選手の勝ちとなっていたジャッジが実は57-57だったので判定は1-1のドローに変更する」との公式発表があり、ヘイル選手の王座は取り消し、6ヶ月以内にデイビス選手と再戦することが義務付けられました。 いくらなんでも遅すぎる決定です。

 この発表の2週間後にヘイル選手は、すでに決まっていたスケジュールに従って、格下と思われるアーリー・メレイシア選手と戦いましたが、これに1-2で敗戦し「番狂わせ」と騒がれました。

 ニュージーランド女子ヘヴィー級はこれで混沌とした状況となり、誰が一番強いのかが分からなくなったのです。

 この「番狂わせ」は、2本のベルトの認定取り消しのショックと、試合後にSNS(フェイスブックやツイッターなど)で書き込まれたたくさんの投稿の内容にヘイル選手が精神的にまいっていたため、と言われていますが、負けは負けなのです。

 そして、さらに面倒なことにデイビス選手が練習中に肩に深刻なダメージを受け、再戦が当分の間は不可能になりました。

 ヘイル選手、メレイシア選手、デイビス選手のうち、本当に王座にふさわしいのは誰か?この問題を解決するために、1月25日にひとつの答えが出されました。

 まず、3月(10日か24日)にヘイル選手とメレイシア選手でアジア・パシフィック&ニュージーランドのタイトルマッチをおこなってチャンピオンを決め、デイビス選手の肩の怪我が治ったあと、彼女に優先的に同王座に挑戦する権利を与える、というものです。

 ボクシングという競技は、一戦一戦を選手生命を削りながら行うスポーツであり、現役時代に戦える試合数は限られています。ジャッジの不手際が選手のコンディションに影響するような結果になることは、あってはならないことなので、もっと慎重に運営してもらいたいですね。 あんなに時間をかけたのに、なんで簡単な足し算を間違うかなー。

UBFアジア・パシフィックヘヴィー級
およびニュージーランドヘヴィー級王座決定戦 6回戦
△ナイリニ・ヘイル (トンガ/ニュージーランド)青コーナー
ドロー 1-1
△アンジ・デイビス(ニュージーランド)赤コーナー
ジャッジ三者三様のドロー
(58-56、56-58、57-57)

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