Boxing
2018年4月28日(土)アメリカ ニューヨーク
WBA/IBF女子ライト級統一世界タイトルマッチ 10回戦
WBA王者 ケイティー・テイラー(アイルランド)
VS
IBF王者 ヴィクトリア・ブストス(アルゼンチン)
4月28日に女子ライト級のWBAとIBFの統一タイトルマッチがおこなわれました。
統一タイトルマッチというのは、同じ階級に世界チャンピオンが何人もいるのはおかしいよね、という考え方のもと、団体の違いを超えてそれぞれの王者がベルトをかけ、勝った方がそのベルトをひとり占めするというタイトルマッチです。
ひとりでいくつもの団体のベルトを持つ王者を『マルチプル・チャンピオン』と呼び、現在のボクシング女子では世界5団体ウェルター級統一王者のセシリア・ブレークフス選手が有名ですが、ライト級のWBA王者ケイティー・テイラー選手(防衛1回)とIBF王者ヴィクトリア・ブストス選手(防衛5回)のふたりも、今回、他団体制覇に乗り出したわけです。
と、簡単に書きましたが、これは選手にとっては大変なことです。仲良く住み分けていればふたりとも王者で良かったものを、あえて激突してひとりが両方のベルトを取り、もうひとりには何も無くなるわけですから。こういう試合に挑む選手というのは、ものすごい勇気がありますね。
この大注目の一戦は、中盤まではわりと静かな展開でしたが、テイラー選手が綺麗なパンチでブストス選手の顔面をハネ上げて優位に立ったかと思われた直後から、ブストス選手が猛然と大反撃。至近距離からのアッパーを何度もテイラー選手のアゴに突き上げるなどして場内はヒートアップ。なかなかの熱戦となりました。
判定の数字だけを見るとテイラー選手の圧勝となりますが、ブストス選手のパンチも最後までテイラー選手を脅かし続けてプロボクシングのスリルを味あわせてくれたと思います。
いい試合でした。両選手にありがとうを言いたいです。
WBA/IBF女子ライト級統一世界タイトルマッチ 10回戦
○WBA王者 ケイティー・テイラー(アイルランド)
判定 3-0
×IBF王者 ヴィクトリア・ブストス(アルゼンチン)
ケイティー・テイラー選手が判定勝利で2団体の王座の統一に成功しました。
(99-91、98-92、99-91)
ケイティー・テイラー(アイルランド)9戦9勝4KO
ヴィクトリア・ブストス(アルゼンチン)23戦18勝5敗
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