観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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WBC王座を狙う日系人の戦い

 Boxing

 かつては菊地奈々子選手の腰に巻かれていたWBCストロー級のベルトも、いまではカリーナ・モレノ選手の手に渡ってしまい、菊地選手(現WBCストロー級2位)がいつ王者にリベンジしてベルトを取り返すのか、というのがわたしたち日本のボクシングファンの関心事ですが、ここに割って入って来そうなのが、日系人ボクサーのアイリーン・ミヨコ・オルシェウスキ―選手です。
http://www.miyoko-k-o.com/

 ミヨコ・オルシェウスキ―選手はハワイ生まれの日系アメリカ人。バレエで鍛えた体を生かしてNBAニューヨークニックスのチアリーダーをしていました。その後、スタント・ガールに転身し、映画『モータルコンバット』をステージで再現するライブ・ショーで、カンフー・アクションを担当。その一方で、ボクシングを始めると次々にアマチュアのタイトルを獲得、アメリカオリンピック委員会からボクシングのアメリカ代表として選ばれるほどになりました。しかし、オリンピックでの女子ボクシングの正式競技化は進まず、アマ無敗のままプロに転向します。そして、プロ転向2戦めで、日系人のノリコ・カリヤ選手と対戦しました。

 ノリコ・カリヤ選手は日系カナダ人で、NHLの大スターであるポール・カリヤ選手(アイスホッケー金メダリスト)の実の妹です。ノリコ・カリヤ選手は大学卒業後にボクシングを始め、アマチュアで9勝1敗の好成績でプロに転向、2007年2月、プロ8戦めでミヨコ・オルシェウスキ―選手との試合になります。この試合はジャッジが1対2に割れるきわどい判定でミヨコ・オルシェウスキ―選手の勝ち。破れたノリコ・カリヤ選手ですが、その後も調子を崩すこともなくキャリアを重ねて、先月30日にはジェシカ・モー選手に勝利しています。

 さて、この試合に勝ったミヨコ・オルシェウスキ―選手は、2007年9月にWBCフライ級王者(当時)ステファニア・ビアンキーニ選手に挑戦しましたが、惜しくもドローでタイトル獲得ならず。
 続いて、2008年2月、WIBAのフライ級タイトルに挑戦して王者エレーナ・リード選手を判定で下し、ついにチャンピオン・ベルトを巻きました。

 そして、いよいよ来月には、菊地奈々子選手を破ったあのカリーナ・モレノ選手と一騎打ちが決定しています。今回は、WBCストロー級のタイトルはかかっていませんが、空位のIFBAライトフライ級の王座がかかっているそうです。

 はたして、プロ無敗のミヨコ・オルシェウスキ―選手のボクシングはカリーナ・モレノ選手に通用するのか?菊地奈々子選手との激突はあるのか?6月の試合の行方が大変気になるところです。

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