観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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クリスティー・マーティンとホリー・ホルム

 Boxing

 8月のWOWOWエキサイトマッチ女子ボクシング特集では、ドイツのトップファイタースージー・ケンティキアン選手の名前が出ませんでしたが、アメリカではホリー・ホルム選手の名前が出ませんでしたね。ちょっとびっくりしました。
martin vs holm
 このポスターの向かって右側の人が現在アメリカで人気最高のホリー・ホルム選手です。そして左側の人がWOWOWエキサイトマッチで紹介されていたクリスティー・マーティン選手です。このマーティン選手こそは、女子プロボクシングをメジャーの場に引き上げた最初のスターファイターと言えるでしょう。

 プロのリングで世界で最初に試合をした女子選手は誰かというのは非常に難しい問題です。というのも、女子のボクシングマッチが組まれるというのはわりと古くからあって、最初の選手が誰と誰かということはハッキリしていません。また、スターと呼ばれる選手も何人かいました。しかし、男子と変わらないほどにお客さんを呼べる最初の大スター女子選手は、クリスティー・マーティン選手だったことには議論の余地はないでしょう。

 マーティン選手はかの有名なドン・キング氏に見いだされて1994年からラスベガスのリングに上がり、それまでの女子ボクシングのイメージを破る「倒しにいくボクシング」で人気を得て、スター選手の仲間入りをしました。

 マイク・タイソン選手やレノックス・ルイス選手の世界戦の前座をつとめるなど、1990年代から2000年代初頭にかけてのマーティン選手は、まさに女子ボクシングの顔でした。あのレイラ・アリさんもマーティン選手の活躍を見てボクシングへの道を選んだのです。

 女子中量級最強の名をかけて、ルシア・ライカー選手との世紀の激突が行われるはずだった2005年夏、ライカー選手の負傷によって二人の対戦は流れましたが、代わってその年の秋、マーティン選手に挑んだのがサウスポーの若手(24歳)、ホリー・ホルム選手でした。

 この時までにすでに46勝しているマーティン選手に対して、ホルム選手はわずか10勝のキャリア。37歳という年齢による衰えを考慮してもマーティン選手の優位は動かないと思われていました。が、ホルム選手は足を使ってリング狭しと動き回り、結果は3人のジャッジがホルム選手を支持しての大金星。この試合が彼女の出世試合となったのです。

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