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奇妙なTKOの真相 ホリー・ホルム vs ジェイミー・クランピット 続報 女子ボクシング

 Boxing

2010年8月6日(金)アメリカ ニューメキシコ州

IBAライトウェルター級王座決定戦
○ ホリー・ホルム(アメリカ)
TKO 1回1分53秒 クランピット選手の肩の負傷により続行不可能
× ジェイミー・クランピット(カナダ)
ホリー・ホルム選手のTKO勝利

 「パンチが当たってないのに突然倒れた」「急にリングにヒザをついて、そのあと倒れて苦しみはじめた」という謎のTKOの真相が分かりました。

 試合が行われた現地のメディアnewmexicoboxing.comの記事や、ニュース番組の映像によると、真相はクランピット選手のスリップが引き起こした偶然のバッティングでした。

 1ラウンドも残り十数秒というとき、クランピット選手は踏み出した左足が滑ってバランスを失い、急激に姿勢が低くなります。そして攻撃のために前進してきたホルム選手と激突。クランピット選手は右肩脱臼となりました。

 クランピット選手の肩がホルム選手の腰骨に当たったための事故ですが、ホルム選手の腰骨はウェストプロテクターのおかげで無事でした。

 レフリーは「なんの反則も事故もなかったのでTKO」と判断したようですが、実際にはこれは偶然のバッティングですので無効試合となるべきでしょう。

 しかしビデオで見てもよくわからないような接触なので、きっと彼には見えなかったと思われます。

 試合内容はともかく、これでIBAライトウェルター級チャンピオンとなったホリー・ホルム選手は、これからイタリアに行ってバカンスをすごし、12月に初防衛をおこなう予定だということです。

 この試合を含む両者の戦績。
ホリー・ホルム(アメリカ) 32戦28勝1敗3分8KO
ジェイミー・クランピット(カナダ)28戦21勝5敗1分1無効試合7KO

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