観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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北朝鮮亡命ボクサー WBAフェザー級王者に その実力は?

 Boxing

2008年10月11日 韓国・全羅北道(チョルラプクド)
WBAフェザー級王者決定戦 
チェ・ヒョンミ(韓国)○ 判定3-0 ×シュイ・チュンイェン(中国)

 10月11日、韓国で、空位のWBAフェザー級王者決定戦が行われ、韓国のチェ・ヒョンミ選手が、中国のシュイ・チュンイェン選手を判定3-0で下して王者となりました。

 チェ・ヒョンミ選手は北朝鮮生まれ。通っていた学校の教師からボクシングの才能があると見込まれて、11才の時から英才教育が始まりました。それから毎日、北京オリンピックに向けた厳しい特訓の日々でしたが、14才のときにチェ選手一家は、自由を求め、そろって北朝鮮を脱出、中国からベトナムを通って、韓国に亡命しました。

 韓国では、最初はアマチュアで活躍、2007年9月にプロに転向、今回、弱冠18才での世界挑戦となりました。

 謎のベールに包まれた「ボクシング帝国」北朝鮮のエリートボクサー、チェ・ヒョンミ選手の実力とはどのようなものか、非常に期待しましたが、ネットに公開された動画を見るとまったく期待はずれ(黒いウェアがチェ選手、白と黄がシュイ選手)。

 むしろ、中国のシュイ選手のほうが手数、積極性、ヒット率ではるかに上。チェ選手は押されまくっていて、相手のスタミナの切れた終盤に少々立て直しただけ。とても王者のボクシングとは言えません。日本では、もっとひどいホームびいきがありますが、韓国も事情は同じようです。それ以前に、両選手のプロ戦績もお粗末で、本来はタイトル戦にするべき試合ではないでしょう。

 しかし、中国のシュイ選手はかなりの変則ファイターで、当てカンが素晴らしく、勇気もあり、楽しませてくれました。オープンブローがひどく、パンチ力も物足りませんが、まだ18才ですので、そのへんが改善されればまた見たい選手です。

この試合を含む両選手戦績は以下の通りです。
チェ・ヒョンミ(韓国) 1戦1勝 
シュイ・チュンイェン(中国) 4戦2勝2敗

韓国からの動画は回線の関係で非常に重く、なかなか再生されないことがあります。そのような時は以下のページを参考にしてダウンロードしてから見ることをお勧めします。
ダウンローder
なお、この動画のアドレスは以下の通りです。

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