Boxing
2009年6月13日(土) メキシコ・メキシコシティー
WBCスーパーフライ級タイトル統一戦
王者 アナ・マリア・トーレス(メキシコ)
VS
暫定王者 ウサナコーン・ゴーギアットジム(タイ)
2月にWBCスーパーフライ級のタイトル防衛戦に成功した王者アナ・マリア・トーレス選手が、6月に同級暫定王者と統一戦をおこなうことが王者側から発表されました。暫定王者が作られてしまった以上は統一戦は必須事項なので仕方ないですね。
しかし、この階級の正規王者トーレス選手がキッチリ試合をこなしているのに暫定王者が作られた事実がまずおかしいので、この点をWBCさんはしっかり反省してほしいです。
WBCさんはこのことについて「タイで防衛戦をおこなう予定だった前王者のリュ・ミョンオク選手がベルトを返上してしまったので、タイでの試合がなくなり、現地のプロモーターが困っているので救済策としてタイで暫定王者決定戦をおこなった」と説明しています。
つまり、業界の都合で作った王者、と認めちゃってるわけですが、こんな理由で世界チャンピオンを作るWBCさんって…。
しかも、世界ランク25位の選手がいきなり暫定王者です。世界王座はまず世界ランク上位になってから、というボクシング界の決まりはどこに行ってしまったのでしょう。
暫定王座決定戦のときの計量も露骨におかしかったようです。女子暫定王座戦で藤本の相手が体重操作か
さらに、今回の統一戦の予定も、興行権を持つメキシコの王者側が何も発表していないうちから、タイ側が勝手に発表しています。
いかにWBC内部でこのタイのプロモーター(=ジム)が力を持っているかというあらわれですね。
ちなみに、このタイのプロモーターは、富樫直美選手が世界のベルトを持っているWBCライトフライ級でも、正当な理由も無いのに暫定王者決定戦をおこない、自分のジムから暫定王者を作っています。この暫定王者決定戦はレフリングがおかしかったようです。ゴッタゴタの極致 WBCライトフライ級タイトルマッチ
今後、世界王者の権威を守るためには、メキシコのWBC世界本部がタイのこのジムの横暴を押さえ、むやみに暫定王者を作ることを止めなければなりません。
しかし、WBCさんはなんでこのジムからの圧力に弱いんですかね?もっとしっかりしてほしいです。このジムの横暴で一番被害を受けているのは日本のボクシング界なんです。
WBCスーパーフライ級チャンピオン
アナ・マリア・トーレス(メキシコ)
22戦17勝3敗2分11KO
WBCスーパーフライ級暫定チャンピオン
ウサナコーン・ゴーギアットジム(タイ)
4戦4勝4KO
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コメント
うーん、ジムというかプロモーターのナリス・シンワンチャーの力ですね。
ただ選手には罪は無いし、ウサナコーンはマジに強いのであたしは応援してます♪