Boxing
2010年12月11日(土) 韓国 チョナン市
IFBAスーパーフェザー級タイトルマッチ 10回戦
×王者 ウ・ジヘ(韓国)
判定0-3
○挑戦者 ジェニファー・バーバー(アメリカ)
ユナニマスデシジョンでジェニファー・バーバー選手が勝利、IFBAスーパーフェザー級新王者に。
(94-99、94-97、94-97)
IFBAスーパーフェザー級チャンピオンのウ・ジヘ選手の6回目の防衛戦は王者が0-3で敗北、アメリカのジェニファー・バーバー選手が新王者となりました。
ウ・ジヘ選手はこれまでに、日本、ケニア、中国、カナダ、アメリカからの挑戦者に次々と勝利し5回の防衛を達成していましたが、試合内容はひたすら体で押して前に出るだけのレベルの低いつまらないもので、対ジーニー・ガーサイド戦などはあきらかに地元判定に助けられての防衛。一般的な人気とも縁がないらしく、この1年間は1試合もしていませんでした。
挑戦者のジェニファー・バーバー選手はアマチュアでのキャリアがゆたかな優秀な選手で、この試合では最初から最後まで優勢だったようです。地元判定のきつい韓国でここまでの大差の勝利は大したものです。
韓国にはこの間まで5人のIFBA世界チャンピオンがいましたが、キム・ジヨン選手が指名試合を拒否して王座を剥奪され、今回はウ・ジヘ選手が王座を陥落、現在の韓国人IFBA王者は3人となりました。
韓国ではここ数年、日本の何倍も積極的に海外の名のある女子ボクサーを招いてタイトルマッチをおこなっています。しかし、いい試合になったのはほんの少しで、ほとんどは地元判定や反則含みでの韓国選手勝利。そのため一般の反応は冷たく、まったく人気はありません。
また、一度韓国に渡ってしまったベルトはつまらない地元判定を繰り返してそこに有り続けるので、新たなドラマや感動は生まれることが無く、技術の進歩も人気選手の誕生も見られません。これはプロスポーツとしては命取り。
今回、ジェニファー・バーバー選手が勝利したことはIFBAという団体にとっても女子ボクシング全体にとっても明らかに歓迎すべきこと。新王者ジェニファー・バーバー選手が新風を吹き込み、IFBA、そして女子ボクシングを活性化してくれることを期待します。
今回の結果を含む両者の戦績は以下のとうりです。
ジェニファー・バーバー(アメリカ) 11戦10勝1敗4KO
ウ・ジヘ(韓国) 13戦11勝2敗1KO
前回記事 IFBAスーパーフェザー級タイトルマッチ ウ・ジヘ vs ジェニファー・バーバー 予定
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