Boxing
2011年12月4日(日) 愛知県 刈谷市 あいおいホール
CHALLENGE THE BOXING Vol.1
53kg契約 6回戦
塚下真理(HEIWA)
VS
菊川未紀(中日)
菊川未紀 vs 塚下真理
日本が誇る技巧派ボクサー菊川選手と、デビュー3戦めでもう6回戦にコマを進めた期待の新人塚下選手の対決。
第1ラウンド 対小笠原恵子戦では豪快なスウィングパンチで腕力勝負に出て来た塚下選手ですが、今日はコンパクトなジャブとシャープなストレートで別人のようなボクシング。手数も多く相手の距離にどんどん踏み込んでいきます。
対する菊川選手は相手の力量を計るかのように静かな立ち上がりでしたが、終盤には的確な連打で実力の一端を見せはじめます。
第2ラウンド キッチリとジャブを打ちながらストレートにつなごうとする塚下選手ですが、菊川選手はこれをパリーで打ち落とし、あるいはダッキングではずして塚下選手のリズムを狂わせます。
なかなか手を出せずにしだいに見る時間が増えてきた塚下選手に、菊川選手はノーモーションのパンチを当て、反撃に出て来たところにカウンター、というボクシングを披露。
ちょっと打たれはじめた塚下選手ですが、インターバルにはこの笑顔。気持ちが強い選手です。
第3ラウンド 菊川選手のよく伸びる左を警戒してもう一歩前に出られない塚下選手。後半になると菊川選手は上下の揺さぶりから左のダブル、トリプルを巧みに使う連打で塚下選手を圧倒。確実にポイントを稼ぎます。
第4ラウンド このラウンドも菊川選手が自分のボクシングを継続。左に充分意識を引きつけておいての右ストレート、1打めと2打めの時間差がほとんどないワンツーなどの技が光り、ポイント差はさらに広がります。塚下選手は手数が減る一方。
第5ラウンド 被弾覚悟で強引に前進して来た塚下選手に菊川選手も接近戦で応戦。この離れ際に塚下選手の右フックがヒット。思わずバックステップの菊川選手。
塚下選手に待望のチャンス到来でしたが、クリンチでうまくごまかされて追撃はならず。
さらに強引な接近をはかる塚下選手に菊川選手はフックのまとめ打ち。右と左を交互に打たないで左右を不均等に散らしながらの高速連打です。
第6ラウンド 最終回の始まりとともに菊川選手は広いリングをフットワークを使って自由に動きはじめます。これを追いかける塚下選手に速い左と左右のアッパー、ストレートが次々と着弾。勝利を決定づけました。
53kg契約 6回戦
×塚下真理(HEIWA)
判定0-3
○菊川未紀(中日)
菊川未紀選手の判定勝利。
この試合の結果、両選手の戦績は以下のようになります。
塚下真理 つかしたまこと(HEIWA)3戦2勝1敗1KO
菊川未紀 きくかわみき(中日)24戦13勝10敗1分1KO
(戦績はJBC公認以前からの通算です)
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