Boxing
2012年1月26日(木)東京 後楽園ホール
スーパーライト級 8回戦
水谷智佳(宮田)
VS
ペットラムドゥアン・ウォーポーサクタイ(タイ)
OPBFスーパーフェザー級とABCOライト級のふたつの東洋王座を持っている水谷智佳選手(宮田)がノンタイトル8回戦をおこないました。相手はタイのペットラムドゥアン・ウォーポーサクタイ選手。先日までラムドゥアン・サイカムと名乗っていた選手です。
第1ラウンド 水谷選手は丁寧にジャブを突きながら、ときおりワンツーを打って堅実なボクシング。
ベタ足のペットラムドゥアン選手はガード主体のディフェンス。手数は少ないながらも思い切りのいいパンチは要注意。
第2ラウンド 1分10秒、ペットラムドゥアン選手が仕掛けてきたラッシュを水谷選手は冷静にガードでしのぐと右のストレートでカウンター。これをまともにもらったペットラムドゥアン選手はヒザから崩れ、すぐに立ち上がろうとするものの完全に足に来ている彼女は背中からキャンバスにダウン。やられたなあ、という苦笑いを浮かべながら起き上がったペットラムドゥアン選手はその後の数十秒を慎重にやり過ごして危機を回避。
第3~4ラウンド 上下に打ち分けながら挑戦者の堅いガードをゆさぶる水谷選手。顔面にフックを何発か命中させますがサイカム選手は倒れず、一瞬のスキにストレートを飛ばしてきます。
第5~6ラウンド しだいに激しいパンチの交換となりますが、水谷選手は強気に打ちに出て優位を印象づけます。ジャブを中心にペースをキープするところと、アグレッシブに行くところをうまく分配しながらのボクシング。
押されていることを充分承知のペットラムドゥアン選手も攻撃に出てきますが、的確なパンチで水谷選手が打ち返してポイントを与えません。
第7ラウンド 右のストレートパンチを何度も当てながら攻勢に出る水谷選手。明らかに劣勢のペットラムドゥアン選手はがっちりと水谷選手の腕をかかえこんでホールド。それまでにも何回もホールディングの注意を受けていたペットラムドゥアン選手にレフリーは減点1を宣告。
第8ラウンド 最終回になっても試合をあきらめないペットラムドゥアン選手。左フックが水谷選手を脅かす場面も。
けれども、試合の大半をコントロールし、相手に強いプレスをかけていたのは水谷智佳選手。
判定は3-0の大差で水谷智佳選手の勝利。ダウンも取れたし、ポイントも大差。ノンタイトル戦ではありましたが東洋王者の力を見せた試合となりました。水谷選手はこの一年ぐらいの間に非常に安定したいいボクシングをするようになっています。今後の活躍に期待しましょう。
スーパーライト級 8回戦
○水谷智佳(宮田)
判定 3-0
×ペットラムドゥアン・ウォーポーサクタイ(タイ)
水谷智佳選手がユナニマスデシジョンで勝利
(78-73、78-73、78-73)
(ペットラムドゥアン選手 3ラウンドにダウン1)
(ペットラムドゥアン選手 ホールディングで減点1)
この結果、両選手の戦績は以下のようになります。
OPBFスーパーフェザー級王者 ABCOライト級王者
水谷智佳 みずたにちか(宮田)14戦11勝3敗4KO
ペットラムドゥアン・ウォーポーサクタイ[ラムドゥアン・サイカム](タイ)19戦14勝5敗4KO
(戦績はJBC公認以前からの通算)
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