観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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減量と計量についての気になる話 最近目につく棄権試合をどう考えるべきか?

 Boxing  Kick Boxing

 ボクシングやキックなどの体重制格闘技では計量というものがあります。規定の体重に違反していないかどうか試合前に体重をチェックすることですね。

 この計量自体が話題になることは日本ではほとんどありませんが、海外では計量会場にたくさんの人を入れて計量そのものをイベントのようにして見せてしまいます。そうやって試合直前の話題を煽るんですね。

 この動画は去年おこなわれたWBCフライ級タイトルマッチの計量風景。まず、チャンピオンのシモーナ・ガラッシ選手(イタリア)が体重計に乗って計量クリア。ガッツポーズで写真撮影に応じます。つぎに挑戦者のマリアナ・フアレス選手(メキシコ)が乗りますが… 何回測っても体重計が規定体重を指してくれません。笑顔でポーズを取っていたフアレス選手の表情が見る見る曇ります。体重オーバーです。

 ここで何やら両者が話し合い、やっと笑顔で記念撮影。一般にはあまり知られていないことですが(わたしたちももちろん知りませんでしたが)、実はWBCさんには「女子はホルモン周期の影響で減量がうまく行かない場合を考慮して1ポンド(454グラム)以内の超過なら相手の了承のある場合は計量合格とする」という規定があるそうなのです。この時、フアレス選手の計量オーバーをガラッシ選手が了承したので両者とも笑顔で記念撮影が出来たのでした。

 この試合ではガラッシ選手が判定負けで王座を陥落、フアレス選手が新王者になって現在に至っていますが、もしもガラッシ選手が了承しなければタイトル戦はおこなわれず、新王者は誕生していないわけです。

 たった数百グラムの体重オーバーで人生が変わっていたかもしれないフアレス選手… 。しかし、髪の毛にあんなにエクステを付けていなければ、すんなりと計量合格していたような気もしますが(笑)。

 ボクサーというと「あまり食べない」「あまり飲まない」というイメージがありますが、計量をうまくパスする選手には、食事はきちんと摂り、水分もちゃんと取り入れながら、ふだんから運動量を多くして新陳代謝の盛んな体を作っている選手も多いようです。

 そういう選手が計量数日前から突然食べるのを減らすと、直後にガクンと体重が落ちるので、計量は無事に通過。そのあとは体に負担にならないものを食べると試合までに体重も体調も回復する、と言われています(あくまで無理のない体重設定での話です。階級を下げすぎると減量がうまく行かないのは当然です)。

 逆に、体重を心配し過ぎてふだんからあまり食べない人は、体が少しの食事で体重を維持するようにチューニングされてしまって基礎代謝が低くなるため、計量日まえに食べるのを減らしても体重はそれほど減らず、結局は水分をカットし過ぎて脱水症状という悲惨なことになるようです。

 さて、このところ、未奈選手、天空ツバサ選手、吉田実代選手という意外な人たちが次々に計量に失敗する事件が続き、ちょっと、どう理解していいのかとまどっていたのですが、吉田選手がブログで気になることを書いていました。実は少し前から体調が悪く、特に腎臓の機能が低下していたそうなのです。

 これは推測ですが、腎臓の機能低下は放射能/放射性物質の影響かもしれません。

 一般に、放射能というと数十年後のガンを思い浮かべる人が多いようですが、本当は数ヶ月後ぐらいから体全体が疲れたり、免疫が低下するということが代表的な症状だといいます。内臓の各器官が炎症を起こしたり働きが落ちたりということは原発事故のあとに広く見られる現象らしいのです。

 腎臓の機能が落ちると新陳代謝も停滞しますから減量は無理です。体調も悪くなります。

 2012年4月4日
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      (6月10件)

 上の日付は日本国内で4月以降におこなわれたボクシングの大会です。黄色になっているのは選手が棄権した試合がひとつあった日。ピンクになっているのは棄権試合がふたつ以上あった日です(棄権の詳細は分かりません。ケガもあれば体調不良もあるでしょう)(6月19日以降は6月30日に追記)。

 ボクシングの棄権は以前からありました。でも、こうやって見ると最近はかなり多いと言わざるをえません。6月18日は東日本新人王予選という大事な大会なのに3試合も棄権がありました。

 考え過ぎならそれで良いのです。最近ボクシングの棄権が多いのは偶然かも知れません。しかし、この頃どうも体調が悪い、減量がうまく行かないという選手は一度血液検査をしてみるべきかもしれません。検査すれば腎臓の機能が正常かどうかハッキリします。

 外食やお弁当などの素材の出所のわからない食べ物に気をつけて、健康で元気に生きていきましょう。自分の体は自分で守るしかないのです。

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コメント

  1. g1j2p5i5 より:

    今日わ      計量の話がでたので一言  下着(スポーツ 見せ 改良型 等)姿の女子選手を 男性陣が 囲み計量と取材をするというのは 独特なものなんでしょうが なかには 抵抗ある選手もいるのでは? 下着の場合は 囲みは 女性のみでするとか  あるいは 規則内での 水着 レオタード 改良インナーとか おっぴろげな外国人はともかく どの選手にも歓迎される方法が あればいいんでしょうが   まあ今の時代 ランジェリー・フットボールなんかもありますが笑   細かいかもしれませんが ふと違和感を感じたので かきました

    WBA女子ランキング 又更新が滞りはじめましたね・・・    やる気ないならそれでもいいんですが呆(WBAがですよ)

    WBO  F級 先月マクマローに タイトル戦で負けたケンティキアン なぜか王者のままですね?   

  2. 人の病気に より:

    医師でもないあなたが憶測で病気を語っちゃいかんでしょう。立ち技だけ伝えていただければいいんですよ。

  3. queens of the ring より:

    わたしたちはこのブログの開始当初から選手の健康について書いてきました。試合中の事故、計量失敗やそれにともなう棄権は、あってはならないことですし、それを防ぐために出来ることは今後も考え、発言していきます。それはわたしたちにとって大きな問題ですから。

    選手の健康が失われてしまえば、立ち技を伝えることなんか出来ません。一番大事なことは選手とその健康であり、それを考えないで結果だけ伝えろと言うのならそれは出来ない相談です。うちではなくてどうぞよそ様のサイトをご覧ください。

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