Boxing
2012年11月16日(金)東京 後楽園ホール
Mega Fight vol.46
47kg契約体重 8回戦
黒木優子 くろきゆうこ(ユーケーオー)
VS
小田美佳 おだみか(宮田)
青コーナーはジムの移籍などがあったためこの試合が今年初めての公式戦となる黒木優子選手。以前、後楽園ホールに登場したときは実力者柴田直子選手を相手に大きな潜在能力を見せてくれた黒木選手でしたが、その後の連勝の対戦相手はタイ、韓国、中国などの実力不明の外国人選手が多く、今回の試合こそが黒木選手の掛け値なしの力が試される大事な一戦となります。
赤コーナーは小田美佳選手。ここまでの戦績こそ11戦5勝5敗1分と平凡な数字ですが、その対戦相手は秋田屋まさえ選手、柴田直子選手、池山直選手、宮尾綾香選手、伊藤まみ選手というそうそうたる顔ぶれ。敗戦の場合も善戦が多く、小田選手の実力は決してあなどれません。このところの試合内容も良く、実力は確実に上昇中。今回の試合は勝敗の予想が難しい好カードとなりました。
第1ラウンド サウスポーに構える黒木選手が軽快なステップでリングをまわり、小田選手が追う形で試合はスタート。
右のリードを放つ黒木選手。しかし、その軌道は不安定で、パワーもキレもありません。正直「あれ?」という感じ。
黒木選手に強力なリードブローが無いことを知って積極的に出る小田選手。そこに待っていたのは黒木選手の得意技、左ストレート。
黒木選手の右をかわしながら、あるいは左手でパリーしながらそのふところに踏み込む作戦を取った小田選手は…
このラウンドは有効打では互角ですが、自分の形を出してきた小田選手が流れを作りはじめた感じ。
小田選手はプレスをかけつつ前進し、黒木選手の右を簡単にさばいて接近、ヒットを重ねます。
このままでは分が悪い黒木選手は右を打つのをやめて左ストレートの連打でなりふり構わない反撃。
黒木選手が仕掛けた打ち合いモードですが、小田選手が前進すると黒木選手は後退。右腕はパンチを打つのをやめて小田選手の前進への抵抗として伸ばし切ったままにしていますが、小田選手はかまわず押し込んで右をヒット。
下がり続ける黒木選手。ロープを背にして小田選手の右をもらい上体がのけぞってしまいます。
さらに左を伸ばす黒木選手でしたが、小田選手が左フックで迎え撃ちさらに右ストレート。
お互いに引かない両選手は続けて3~4発、計6~7発を放ちますがいずれもヒットせず。小田選手が出した右ストレートを黒木選手が左に回り込んでかわしたところで…
どちらかが打たれた直後というタイミングではありませんし、どちらかの動きがガクッと落ちたということもありません。普通に試合が進行している最中でのストップです。しかも、あと10秒でこのラウンドは終了なのです。どうしてここで止める必要があるのかまったくわかりません。
直後にレフリーが黒木選手を勝者と宣言してTKOが確定。
JBCさんには女子の試合を認定しはじめた初期の頃は「女子は早めに止めること」という内規があったようで、実際に異様に早い『おんなこども』ストップがありました。当時の「女子がどれだけの試合が出来るのか不安だ」という先入観がそうさせていたわけですが、さすがに最近はそんな場面は少なくなっているのはご存知のとおり。
今回は実力者同士の8回戦。試合の内容的にも接戦で、どちらかが圧倒していたわけでもなく、ダメージが蓄積していたとは言いがたい状況での突然のストップ。
この試合をさばいた安部和夫レフリーはふだんは特別に早く止めるレフリーではなく、むしろ全然止めない試合があるレフリーです。その彼がこのような止め方をするということは、一方がユース王者であるという肩書きから来る思い込みの結果なのでしょうか?
また、止める瞬間に安部レフリーは黒木選手の背後からストップをコールするというミスをしています。これは一歩間違えば大事故を引き起こす止め方で、絶対にやってはいけないことです。
ストップするレフリーを見て小田選手はガードを下げていますが、レフリーが死角にいて見えない黒木選手はパンチを打とうとしています( 写真 )。このあとレフリーは黒木選手を抱きかかえてパンチを強制的に止めたので大事には至りませんでしたが、あぶないところでした。
過去にはこういう事故も起きています。
なんにせよ、止める理由が不明で、止め方も悪い、最低のレフリングでした。
47kg契約体重 8回戦
○黒木優子 くろきゆうこ(ユーケーオー)
TKO 第2ラウンド1分50秒
×小田美佳 おだみか(宮田)
黒木優子選手のTKO勝利
これにより両者の戦績は以下のようになります。
黒木優子 くろきゆうこ(ユーケーオー)11戦9勝2敗5KO
小田美佳 おだみか(宮田)12戦5勝6敗1分1KO
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コメント
ストップの少し前に黒木の左が入っているはず。そこでレフェリーはストップするつもりがタイミングを逸してしまい、トンチンカンなタイミングでストップするような感じになったと考えられますね
黒木、自分でも右がヘタだと言ってるね。小関や宮尾とやって大丈夫か?
>猫のクロさん
そうです。少し前に黒木選手が左を当てています。続いてフックも。
そのあとで思い出したように止めているわけですけど、小田選手はきっちりしたフォームで反撃しているわけですし、どういう判断なのか、実に奇妙なストップでした。
>次元さん
黒木選手、動きのセンスや、左ストレートは相変わらずいいし、存在に華があって、期待のホープだと思います。でも、右のパンチは寂しい出来でした。左も右もあってこそボクシングですからね。もっと日本人と試合して腕を磨く段階かなと。
一方、宮田ジム女子は今回の小田選手にしても水谷智佳選手にしても確実に進歩していて、見ていて楽しいです。
こんな勝ち方でもボクシング雑誌は黒木マンセーになんだろ
この画面だけだとインチキなストップみたいですな?小田がダメージ受けたとは想われないのでは?
黒木は小関と戦つたら本当の実力が解るかも。