Boxing
2012年11月26日(月)東京 後楽園ホール
トゥモローズ チャンピオン Vol.29 MUGEN 沖縄から世界へ
53kg契約 4回戦
平安山裕子 へんざんゆうこ(平仲ボクシングスクール)
VS
氷室笑香 ひむろえみか(レパード玉熊)
赤は沖縄の平仲ジム所属、平安山選手。前戦はパンチが冴えてKOでの初勝利をおさめています。青コーナーは現在二連勝中の氷室選手。
第1ラウンド 右利きオーソドックスどうしのこの対戦、平安山選手はジャブからワンツーで定石通りの攻め。
氷室選手はこれに真っ向から打ち合いを挑んで手数で応戦。と言えば聞こえはいいですが、氷室選手は一発めをきっちり打ち終わる前に、二発め、三発めと続けてしまうので、腕がしっかり伸びていないし、軌道も不安定、ウェイトも乗っていない手打ち。
第2ラウンド それでも当てカンは良く、ヒットの数で氷室選手が優勢。
手数で負けてる平安山選手はパワーパンチを狙うあまりに相手の前に立ち過ぎ。せっかく打ち込んでも簡単に打ち返されてポイントにつながりません。
氷室選手の優勢は間違いありませんが、彼女はご覧の通りにほとんどの場合、両足がそろった棒立ち。これでは生きたパンチになりませんから、平安山選手にダメージはないでしょう。
第4ラウンド 氷室選手の拳質が軽いため、脅威を感じていない平安山選手は正面から打ちにいきます。パワーで勝負というところでしょうか。
しかし、パワーで押し込むほどの説得力は見せられないまま、被弾を重ねて試合終了。
平安山選手に簡単に突っ込まないでサイドに回るなどの工夫があれば、結果は全然違うものになったでしょう。
相手の拙攻もあって氷室選手が手数で勝ちを取った4ラウンドとなりましたが、内容はよくなかったと思います。
打ち焦りなのか手が伸びてないし、頭を振って打っているのでパンチが流れます。パワーの不足を補うために頭の動きでパンチを出すことがクセになったのだと思いますが、フォームが崩れ過ぎているし、非常に危険な行為です。レフリーに注意されたことを直したほうがいいでしょう。
53kg契約 4回戦
×平安山裕子 へんざんゆうこ(平仲ボクシングスクール)
判定0-3
○氷室笑香 ひむろえみか(レパード玉熊)
氷室笑香選手の判定勝利。
(38-39、37-39、37-40)
この試合の結果を含む両選手の戦績は以下の通り。
平安山裕子 へんざんゆうこ(平仲ボクシングスクール)6戦1勝4敗1分1KO
氷室笑香 ひむろえみか(レパード玉熊)4戦3勝1敗1KO
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