Boxing
2013年3月12日(火)東京 後楽園ホール
スーパースピリットファイティング Vol.8
フライ級 8回戦
藤岡奈穂子(竹原&畑山/WBCミニフライ級王者)
VS
マリベル・ラミレス(メキシコ)
赤コーナーはWBCミニフライ級チャンピオン藤岡菜穂子選手。本日はタイトルはかけられていない8回戦の試合です。
青コーナーはメキシコから来たマリベル・ラミレス選手。どんなファイトを見せてくれるのでしょうか。
第1ラウンド ラミレス選手はオーソドックスにかまえ、ガードも高く、アップライトの姿勢からきちんとしたパンチを打って来る選手。この人が相手なら面白い試合になりそうです。藤岡選手はジャブを次々に突いてプレッシャーを与えます。
30秒過ぎ、ラミレス選手が打って来た左をかわした藤岡選手は右のストレート。ラミレス選手はビッグパンチを打ち返してきますが、藤岡選手は冷静に見切って避けます。
第2ラウンド ラミレス選手が積極的に手を出して来るので、テンポの速い目を離せない試合になっています。
1分過ぎには藤岡選手の左フックがヒット。その後は打ち合いになりますが、ダッキングとウィービングでしっかりかわす藤岡選手。
第3ラウンド ラミレス選手はますますアグレッシブに打って来ます。そのほとんどは藤岡選手に届かないのですが、相打ち覚悟の前進から時々ヒットが生まれます。
第4ラウンド 前の回までは、ラミレス選手のビッグパンチに対抗するようにときおり右を大きく振る場面もあった藤岡選手ですが、この回はジャブを中心に慎重な攻め。
藤岡選手が素早く返しの左フックを一閃。これをまともにもらってしまったラミレス選手は後方に大きく飛ばされるようにダウン。
カウントエイトで立ち上がりますが、藤岡選手の高速連射を浴びて、再びロープに座り込むようにダウン。
これもなんとか立ち上がったラミレス選手ですが、すぐにロープぎわに押し込まれて三度めのダウン。
有名選手ではないとはいえ、基礎がしっかりしていて、やる気もある相手にキッチリ完勝劇を見せてくれた藤岡選手は立派。世界ランカーとは呼ばれてもKOはおろかダウンシーンすら作れない選手も多く見られる日本の女子ボクシング界ですが、藤岡選手は軽量級であるにもかかわらず非常に高いKO率をマーク。試合内容にも安定感があり、お客の信頼を裏切らないいい選手です。プロとしての風格も出て来た藤岡選手の活躍に期待しましょう。
フライ級 8回戦
○藤岡奈穂子(竹原&畑山/WBCミニフライ級王者)
KO 第4ラウンド1分30秒
×マリベル・ラミレス(メキシコ)
藤岡奈穂子選手のKO勝利
(ラミレス選手は第4ラウンドに3つのダウン)
この結果、両選手の戦績は以下のようになります。
藤岡奈穂子 ふじおかなおこ(竹原&畑山)10戦10勝6KO
マリベル・ラミレス(メキシコ)15戦8勝5敗2分3KO
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