Kickboxing
2013年10月14日(月・祝) 東京 ディファ有明
M-Fight~蹴拳13~Part2
フェザー級 3分3R(延長1R)蹴拳Impressionルール 首相撲、ヒジ無し
AZUMA あずま(y-park/BONITA BOXEOフェザー級王者)
VS
リンジー・ボール(カナダ)
カナダの強豪リンジー・ボール選手と蹴拳Impressionルールで対戦するAZUMA選手。このルールは首相撲なし、肘打ちなし、掴んでのヒザ蹴りは単発であれば可とするもので、K1系の試合形式と考えて間違いありません。ホーストカップも同じようなルールですね。
試合スタート直後から思い切った蹴りを見せたAZUMA選手は、続いて右のストレートでボール選手のアゴを跳ね上げます。
さらに右ミドルキックで追撃、息つくヒマを与えないままに攻勢。
次々とパンチを直撃させ、ボール選手がぐらついたところでレフリーがダウンを宣告。あっという間にAZUMA選手が優位に立ちます。
しかし、リンジー・ボール選手も長いリーチを利してのストレートを連打して反撃。
K1系ルールではパンチもキックもダメージを与えれば同じようにポイントになるため、レベルの低い選手同士では体力を消耗するキックをさけて、結局は殴り合いの泥試合にもつれ込むことも多いのですが・・・このふたりにはそんな心配は無用。
パンチの合間にキッチリと蹴りを織りまぜた攻撃が見られます。蹴りの威力と的確さで、AZUMA選手が勝っているようです。
そして、パンチではボール選手がロングレンジのストレート主体なのに対して、AZUMA選手はこのショートレンジでもキッチリとナックルを叩き込む確実なパンチングテクニックを披露。
けれども、この日のAZUMA選手は軽快なフットワークを駆使してつねにリングを動き回っており、それ以上の追撃はもらいません。そして、動きの中からタイミング良く反撃。試合の主導権を握り続けます。
ディフェンスの意識も高く、ほとんど相手にチャンスらしいチャンスを与えないまま3ラウンドを完走。
AZUMA選手はタイのサーオシン・ソーソピット選手やポーランドのヨアンナ選手という世界のトップ選手をいいところまで追い込みながらわずかに手が届かないという悔しい経験を重ねて来ましたが、逆に言えば世界の頂点まであと一歩のところにいる日本期待の主戦力。
その一歩が埋まるのかどうかが勝敗以上の意味を持つ一戦でしたが、内容的にも素晴らしく、手を叩きたくなる場面がたくさんあるナイスファイトでした。
特に、ヨアンナ戦での敗因となったディフェンス面が大きく進歩し、守りながら攻める冷静な戦い方が最後までブレなかったのは大きな収穫でしょう。リーチ、体型、実力面で仮想ヨアンナとも言えるボール選手をここまで押さえ込んだのは立派。
AZUMA選手への期待がますます大きくなるベストバウトでした。
フェザー級 3分3R(延長1R)蹴拳Impressionルール 首相撲、ヒジ無し
○AZUMA あずま(y-park/BONITA BOXEOフェザー級王者)
判定 3-0
×リンジー・ボール(カナダ)
AZUMA選手の判定勝利。
(29-27、30-27、30ー28)
(リンジー・ボール選手は第1ラウンドにスタンディングダウン1)
On October 14, 2013, at Differ Ariake Arena, in Tokyo, Japan, Azuma won over Lindsay Ball by UD (29-27 30-27 30-28) at featherweight in 3x3mins modified K-1 rules. Lindsay was given a standing eight-count in the first round.
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