ドイツのコミッションが謝罪　マティス VS ハマーの試合結果を『ノー・コンテスト／無効試合』に修正　ボクシング女子

　Boxing

２０１４年７月２６日（土）ドイツ　デッサウ

ＷＢＦｅｄライトミドル級タイトルマッチ／ＷＢＯライトミドル級王座決定戦
ＷＢＦｅｄ王者　アン・ソフィー・マティス（フランス）
ＶＳ
挑戦者　クリスティーナ・ハマー（ドイツ）

　さる７月２６日にドイツでおこなわれたＷＢＦｅｄおよびＷＢＯ２二団体ライトミドル級タイトルマッチは、アン・ソフィー・マティス選手が相手の後頭部を打つ反則を犯したとレフリーが判断し、マティス選手の失格負けという裁定が下されました。

　しかし、この試合の管理者であるドイツボクシングコミッション（ＢＤＢ）さんは後日マティス選手に反則がなかったことを認め、試合結果を全面的に「間違いである」とし、ＢＤＢ会長が「レフリーに代わってわたしが謝罪いたします」と声明を発表。

　コミッションの判断より早く、ベルトの管理／認定団体であるＷＢＦｅｄさんがこの試合を無効試合と結論付けていましたが、今回の判断はそれを追認した形です。

　これにより、ＷＢＦｅｄだけではなく、ＷＢＯライトミドル級のハマー選手の新王座も白紙撤回となる見込み。すでにウィキペディア（英語版）さんのハマー選手の王座の表記は削除されました。

　ＢＤＢさんは「人はみな間違いをするものです。わたしたちも間違いましたが、それを修正するためのベストをつくします」と語り、ハマー選手は「なるべく早く、すぐにでもわたしはマティス選手と試合をしたいです」とファンにコメントを出しています。

　「一度くだされた裁定は変わらない」「レフリーの判断は絶対的で間違いは無い」というボクシング界の悪い体質を打ち破り、ハッキリと謝罪をしたコミッションと、それに先駆けいち早く無効試合の判断をした団体に敬意を表します。

　ドイツのボクシング界はまだ腐ってはいないようです。

★最終確定結果
ＷＢＦｅｄライトミドル級タイトルマッチ／ＷＢＯライトミドル級王座決定戦
ＷＢＦｅｄ王者　アン・ソフィー・マティス（フランス）
無効試合
挑戦者　クリスティーナ・ハマー（ドイツ）

アン・ソフィー・マティス（フランス）３１戦２７勝３敗２３ＫＯ１無効試合
クリスティーナ・ハマー（ドイツ）１８戦１７勝８ＫＯ１無効試合

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