MuayThai
2014年2月7日(金)アメリカ ネヴァダ州ラスベガス
LION FIGHT13
LION FIGHT ムエタイ フェザー級タイトルマッチ 3分5R
王者 ティファニー・ヴァン・スースト(アメリカ)
VS
挑戦者 ケイリー・リース(オーストラリア)
プレイバックシリーズ、今回はオーストラリアのムエタイの強豪ケイリー・リース選手が、アメリカのライオンファイトの王者ティファニー・ヴァン・スースト選手のベルトに挑戦したときの動画です。この試合は当時、ハイライトでご紹介しましたが、今回はノーカット、フルファイト版でご覧下さい。
アメリカ、オーストラリア、両国を代表するトップファイターの激突で非常にハイレベルな攻防になっていますね。
オーストラリアはシャロン・アニオス選手をはじめ、数多くの強豪ファイターを生み出している国ですが、その中でもこのケイリー・リース選手は、パンチ、キック、ヒザに加えて首相撲でもそのテクニックを極めた初の本格的なムエタイ選手で、世界トップクラスの実力者。
2012年秋にプロ無敗のまま、アマプロ合計キャリア50戦の区切りに引退を表明しましたが、 直後から女子立ち技が世界的に盛り上がりを見せ始め、その潮流に合わせるかのように8ヶ月後に復帰。
そして、2014年にはこの豪華なタイトルマッチが実現したのです。ヴァン・スースト選手は本当に強いファイターですが、首相撲ではあきらかにリース選手がリードしており、タイ式に採点するならこの判定は当然でしょう。
日本ではスタミナ切れを誤魔化すためのグダグダのクリンチを、テレビ解説の人が首相撲と呼んだりしたためか、首相撲を膠着状態の面白くない展開と誤解している人が多いようです。
しかし、本当の首相撲は、組めばどちらかが相手を崩すか、相手より多くヒザを当てるか、相手の動きをコントロールする、というカタチで高確率で優劣がハッキリするので、実は試合を決定付ける山場なのです。この試合で明暗を分けたのはその首相撲でした。
LION FIGHT ムエタイ フェザー級タイトルマッチ 3分5R
×王者 ティファニー・ヴァン・スースト(アメリカ)
判定 1-2
○挑戦者 ケイリー・リース(オーストラリア)
ケイリー・リース選手がスプリットの判定で勝利、LION FIGHTフェザー級王者となりました。
リース選手はこの勝利のあと、チョンマニー選手に判定勝利、ノンキップ選手にKO勝ちなどで連勝、今年3月、マルティナ・クロル選手に判定勝利したのを最後に正式引退を表明しました。
リース選手は現在35才ですが、彼女のことですから前回の引退/復帰劇と同じように、いつでも復帰出来るコンディションはキープし続けるでしょう。
リース選手のリタイアにより空位になったライオンファイトの王座には、決定戦によりヴァン・スースト選手が返り咲きましたが、腰にベルトが戻っても、リベンジの機会を失った彼女はやはり面白くないようです。
そこでヴァン・スースト選手が現在狙っているのが、ペルーの凶弾ヴァレンティーナ・シェフチェンコ選手。シェフチェンコ選手は誰もが認める実力者ですが、プロ無敗だったリース選手が、アマで最後に負けた相手でもあるのです(2010年ワールドコンバットゲームス)。シェフチェンコ選手に勝てば、間接的にリース選手越えを果たせるというわけですね。
ケイリー・リース(オーストラリア)
プロ戦績 23戦全勝
WPMF フェザー級王者 (防衛1回)
ワールドコンバットゲームス 銀メダル
WMC フェザー級王者 (防衛2回)
WMC ジュニアライト級王者
ライオンファイト フェザー級王者
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