Muay Thai
2014年11月7日(金)オーストラリア メルボルン
WARRIORS WAY 11
ムエタイ 2分5R
クレイア・フォアマン(オーストラリア)赤
VS
キミー・ロウ(オーストラリア)青
この動画は血を見るのが弱い方は閲覧注意です。
現WMCオーストラリア王者のクレイア・フォアマン選手がキミー(キンバリー)・ロウ選手とノンタイトルで激突した2014年の一戦です。
第1ラウンドの開始30秒からロウ選手のヒジでフォアマン選手の顔面が切れますが、ヒジ打ちには打撃としてのヒジと、切るヒジの二種類があり、この場合はロウ選手が意図的に切りにいった結果でしょう。
ムエタイと言えば、ヒジの使用が認められていてこれが大きな武器なのですが、実際にはタイでの試合でいきなり切り合うようなことはほとんどありません。
なぜかと言えば、ムエタイは仕事としておこなわれているプロスポーツであり、残酷ショーではありませんので、ヒジに限らず、パンチでもキックでも、勝負を決定するのに必要充分以上のダメージは、お互いに与えないのが暗黙のルールと言うか、このスポーツのモラルだからです。技術を見せるのがプロムエタイであり、血を見せるのが目的ではないのです。
もしも毎試合のようにおたがいに切り合っていたら選手は顔面キズだらけになり、キズ跡がパンチなどでも流血しやすくなります。そうすると、キズが治るまで次の試合は無理で、タイ人の戦績でよく見る100戦とか150戦というような試合をこなすのは難しくなってしまいます。
このような理由から、タイでは切るヒジはメインの武器ではなく、大事な試合や、劣勢の試合で、勝ちに転じるための起死回生の一撃という理解が一般的。
日本の女子選手の中には「相手をヒジで切ってみたい!」などと言う人もいるようですが、威嚇や牽制の言葉ならともかく、本気だったら考え直してほしいです。興味半分でやることではないですから。
女子のヒジ打ち流血と言えば、2012年3月のAZUMA選手とサーオシン・ソーソピット選手の壮絶な世界タイトルマッチがありました。この試合ではAZUMA選手がサーオシン選手からダウンを奪い、もう一歩でKOというところまで追いつめましたが、窮地のサーオシン選手がヒジで流血戦に持ち込んで逆転勝利となったのです。
こういうのが切るヒジの正統な使い方でしょう。
この動画のキミー・ロウ選手のように、最初から意味も無く切ってくるような人はたいてい白人系。彼女たちは数ヶ月にいっぺんぐらいしか試合がありませんし、それで食べているわけでもありませんから、そういうことが出来るのでしょう。
白人選手との試合を受けるときは、ヒジ流血の前科があるかどうかをチェックしたほうがいいですね。タイ人選手でも牽制のヒジは出すので、それで切れたらアンラッキーと思うしかありませんが、ヒジ刀マニアの白人は意図的に執拗に切ってきますので要注意だと思います。
ムエタイ 2分5R
×クレイア・フォアマン(オーストラリア)
TKO 第3ラウンド
○キミー・ロウ(オーストラリア)
キミー・ロウ選手がドクターストップTKOで勝利
7th Nov 2014
-55kg? Full Thai rules
Claire Foreman vs Kimberley Law
Kimberley Law def. Claire Foreman via TKO
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