Boxing
2016年4月10日(日)埼玉 草加市文化会館
SOKA2016草加松原 熱闘女子BOXING 世界タイトルマッチ前哨戦
第8試合 47kg契約 6回戦
日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー根本)赤
VS
山岸愛子 やまぎしあいこ(カシミジム)青
この両者は4回戦時代に1度戦い、日向野選手がダウンを取って優位に戦いながらも、山岸選手が連打を決めてレフリーストップTKOという劇的な勝利をつかんでいます。今回はどんな試合になるでしょうか。
日向野選手は筋肉質の体から繰り出すこの階級としては重いパンチを武器とするパワー派。一方の山岸選手は目のいい技巧派。
対面して最初に手を出すのは必ず日向野選手なので、山岸選手は相手が出るのを待ってカウンターを狙えばいいのですが・・・
第2ラウンドになるとロープに詰められてフットワークを使えなくなった山岸選手は早くも劣勢。
第3ラウンドになっても出続ける日向野選手に山岸選手はアッパーなどで反撃。
日向野選手のパンチはジャストミートでなくてもパワーがあるので山岸選手にとっては厄介です。
日向野選手は第4、第5ラウンドも出続けますが、最初の一発が高確率でジャブ1発か、いきなりの右ストレートに限られるという悪いクセが出て、山岸選手に見切られて再三、再四カウンターパンチをもらってしまいます。これで山岸選手が盛り返します。
しかし、山岸選手の反撃はここまで。第6ラウンドには日向野選手の左右のストレートが何度か決まってタイムアップ。
見事リマッチで前回の負けを雪辱した日向野選手。でも、打ち合いの中ではフックやアッパーを交えた組み立てをするのに、打ち始めのパターンだけがシンプルすぎるのが気になりました。
山岸選手は技術はアップしてもパワーがついてこないという日本の女子ボクサーによくある問題に直面しているようです。4回戦時代は巧みに何発か打ち込めばレフリーが止めてくれたかもしれませんが、6回戦以上ではそうはいかないので苦しくなります。長丁場になるとパワー不足は大きな不利ではないでしょうか。
日向野選手は現有のパワーと技術に、試合の組み立てを少し工夫すればもっと楽に戦えそうです。一方、山岸選手は黒星が4つ並んでしまいましたが、こちらも問題点は明らかなので、時間はかかるかもしれませんがもっと強くなって再起してくれるでしょう。
両選手ともナイスファイトでした。
第8試合 47kg契約 6回戦
◯日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー根本)
判定 3-0
×山岸愛子 やまぎしあいこ(カシミジム)
日向野知恵選手の判定勝利
(58-57、59-55、59-55)
日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー根本)9戦5勝4敗1KO
山岸愛子 やまぎしあいこ(カシミジム)9戦4勝4敗1分2KO
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