Boxing
2014年9月20日(土)大阪府 アゼリア大正
TO THE FUTURE Vol.18
47kg契約 4回戦
日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー蓮浄院)赤
VS
山岸愛子 やまぎしあいこ(ワイルドビート)青
昨年9月のW世界戦のかげにかくれてあまり伝えられなかった4回戦をご紹介します。青の山岸選手、赤の日向野選手ともに無敗での対決。日向野選手はその鍛えられた背中を見るだけでフィジカルの充実ぶりがうかがえますし、山岸選手は動きがシャープでスピーディー。開始直後からいい試合が予想されました。
両者ともキビキビした動きで試合は初回から目が離せない打ち合い。山岸選手は左右の連打と変化のあるステップワーク。日向野選手は右の強打がいいようです。
第2ラウンド 山岸選手には軽快なフットワークがあり、ダッキングや上体の動きの変化もありディフェンスの意識は高いのですが、それでも日向野選手は当てカン良く、たびたびヒットを奪います。
しかし、ガードの上からでも相手をゆさぶる右でプレッシャーをかける日向野選手。必死に打ち返してくる山岸選手に左フック、つづいて右のストレートをヒット。
これをまともにもらった山岸選手は後方にストンと尻もちをつくダウン。第2ラウンド40秒。あと1分20秒を残しています。
しかし、勝利をあせったのか、日向野選手の右のパンチが増えるにつれて左が減り、左右攻撃のバランスが崩れていきます。それを見逃さない山岸選手は的確なショートで反撃。
打たれても前に出る日向野選手はさらにパンチをもらい、山岸選手が攻勢に。しかし、ゴングまであと10秒の目安の拍子木が鳴ってこのラウンドはほとんどタイムアウトなのですが、
二人のそばに立って様子を見ていたレフリーが日向野選手が打たれたところで割って入って試合終了。
客席では「ダウン取ってたのに止めるなんて可哀想だよ」「そうだな、あと何秒も残ってなかったやろ」という声も聞かれました。たしかに心情的にはそうですけど、日向野選手のガードがあいて最後に打ち込まれていたことは事実ですし、これはまだ4回戦なので連打を受ければ止められるものと思うほうが正しいでしょう。選手にとってこういう黒星は後味が悪いかもしれませんが、この先を考えればいい経験かもしれません。
ピンチを跳ね返した山岸選手の気持ちの強さが印象に残りました。
47kg契約 4回戦
×日向野知恵 ひがのちえ(スパイダー蓮浄院)
TKO第2ラウンド 1分59秒
○山岸愛子 やまぎしあいこ(ワイルドビート)
山岸愛子選手のTKO勝利
(山岸愛子選手は第2ラウンドにダウン1。そのあとの打ち合いの中、レフリーストップで逆転勝利。)
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