観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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松下えみ VS 443 Krush女子アトム級タイトルマッチ ノーカット動画 キックボクシング女子

 KickBoxing

2018年6月30日(土)東京 後楽園ホール
Krush89

Krush女子アトム級(45kg)タイトルマッチ 3分3R延長1R
王者 松下えみ まつしまえみ(J-GIRLSピン級王者/T-KIX GYM)
VS
挑戦者 443 よしみ(KOSピン級王者/NEXT LEVEL渋谷)


 松下えみ選手が持つKrush女子アトム級王座の初防衛戦。挑戦者は他団体ではベルトを巻いている443選手。


 ムエタイの採点では攻勢点のほかに防御や技術レベルの面も判定に考慮されますが、それは観戦初心者にとっては分かりにくいかも。そして、立ち技でその対極に位置するK1系ではほとんど攻勢点のみが高く評価されますので、非常にわかりやすくてスッキリしているような印象。

 けれども、攻勢点ばかりを重く見るK1系では単に「押せ押せ」だけでも勝ててしまうので、「魅せる」要素の無い選手に有利過ぎるという欠点もあります。華麗なキック1発よりも、単純なパンチ10発のほうがポイントになったりするルールなので。

 しょっぱい試合で勝たれても、それってプロとしてはどうなの、という疑問は当然出てきますよね。試合前に443選手がさんざん松下選手を口撃していたのは、まさにそういうことでした。ぶっちゃけ、松下選手は勝っているけどつまらない、という意味でしょう。

 たしかに、今までの松下選手の印象はそうでした。ヒザとかキックは時折出すだけ、あとは左右のパンチの単純なラッシュ、という感じ。それでも勝てましたからね、J-GIRLSさんでもKrushさんでも。そういうルールですから。

 しかし、この試合、松下選手は蹴りまくっています。こんなに蹴るとは意外のひとこと。かなりファイトスタイル変えました。パンチに比べて蹴りは、出した後のスキが大きいので、蹴りを多用するのは非常に勇気が要ることです。それに果敢にチャレンジしている。これは素直に評価するべきでしょう。松下選手頑張った。

 それでも批判的なひとはいるでしょうけれど、最軽量級に迫力やダウンシーンを求めるのは間違いですし、アグレッシブでスピーディーな試合運びを楽しむべきだと思います。そのへんをゴッチャにしてはいけません。

 この試合は松下えみ選手の見事な防衛戦だと思いますよ。ファイトスタイルのチェンジというリスクを引き受け、見栄えを意識して戦ってます。プロ意識あると思います。

Krush女子アトム級(45kg)タイトルマッチ 3分3R延長1R
○王者 松下えみ まつしまえみ(J-GIRLSピン級王者/T-KIX GYM)
判定 2-0
×挑戦者 443 よしみ(KOSピン級王者/NEXT LEVEL渋谷)
松下えみ選手が判定勝利で同王座の防衛に成功

June 30 at Korakuen Hall in Tokyo, Japan.
45kg Krush Female Title 3x3minutes K1
Champion Emi Matsushita vs Challenger Yoshimi NextLebel-Gym
Winner Emi Matsushita by MD
29-29 30-28 30-28

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