Shoot Boxing
2010年6月6日(日) 後楽園ホール
SHOOT BOXING 25TH ANNIVERSARY SERIES第3戦 『維新-ISHIN-其の参』
第5試合 48kg契約 2分3ラウンド(延長2ラウンド)
渡辺久江(池袋BLUE DOG)
VS
山田純琴(y-park)
渡辺久江選手はリングインした直後からコーナーロープの一段めに立ってみたり、相手を上から目線で見下ろすようにしたりという心理的なインサイドワークで自分の空気を作っていきます。
第1ラウンド 渡辺選手は相手を挑発するような微笑みを浮かべて山田選手が出てくるのを誘い、自分からは仕掛けません。
こうした明らかなカウンター狙いの渡辺選手に対して、山田選手も慎重な試合運びで無理に出て行くことはなくこのラウンドは静かな展開。
ヒットの数ではやや渡辺選手が上回っていたもののSBの採点基準では反映されない程度の差。
第2ラウンド 前のラウンドとは一変して自分からプレッシャーをかけていく渡辺選手。山田選手も応戦して散発的な打ち合いが何度か発生します。
1分過ぎ、ショートレンジの打ち合いからどちらともなく組み付くと渡辺選手が腰投げ。これが決まってシュートポイント1。
後半も何度か打ち合う場面がありましたが、パンチやキックがコンビネーションとなるわけでもなく、反射的に手を出しあうような乱打戦に終始し、内容的にも盛り上がり的にもイマイチ。
第3ラウンド シュートポイントでリードを許して敗色濃厚な山田選手は、このラウンドは強引なほどの前進で距離を詰めます。右ミドルを多用して距離を保とうとする渡辺選手ですが、山田選手は蹴りの連発を受けながらも接近して乱打戦に持ち込みます。
ラウンド中盤には組み付きからの投げを狙う山田選手ですが、渡辺選手はなんなく阻止。
後半も激しい打ち合いが続き、ようやく『闘争』の匂いがする勝負になってきたところで、時間切れで試合終了。シュートポイント1を守り切った渡辺選手が判定勝利を得ました。
攻撃に回れば圧倒的な強さを見せても、守りに入ると意外ともろい面もあると言われる渡辺久江選手を相手に、山田選手は一口で言えば真面目すぎる試合展開をしました。第3ラウンドで見せたようなクレイジーな前進を初回から全開にしていたなら、もっと違う流れが見られた可能性もあったのではないでしょうか。
第5試合 48kg契約 2分3ラウンド(延長2ラウンド)
○渡辺久江(池袋BLUE DOG)
判定3-0
×山田純琴(y-park)
渡辺久江選手の判定勝利。
(渡辺選手が2ラウンドに前方への投げでシュートポイント1獲得)
関連記事 写真で見る『RENA(レーナ) vs ☆MIKA☆』 6月6日 詳細 女子シュートボクシング
関連記事 写真で見る『V一 vs 谷村郁恵』 6月6日 詳細 女子シュートボクシング
関連記事 渡辺久江 vs 井川恵 詳細 女子シュートボクシング
コメント