Boxing
2011年4月16日(土)メキシコ ボカデルリオ
WBAスーパーバンタム級スーパー王者決定戦
54.4kg契約ウェイト
アナ・マリア・トレス(メキシコ)
VS
ジャッキー・ナヴァ(メキシコ)
メキシコのふたりのビッグスター『アステカの女戦士』アナ・マリア・トレス選手と『アステカ・プリンセス』ジャッキー・ナヴァ選手が対戦し、期待どうりのハイレベルな激闘を見せてくれました。試合の動画をどうぞ。(黒っぽいコスチュームがトレス選手 赤のコスチュームがナヴァ選手)
一万人近い観客が詰めかけた会場には、先日長谷川穂積選手をTKOで倒して二階級制覇を成し遂げたばかりのジョニー・ゴンザレス選手をはじめ、メキシコ歴代の名選手も駆けつけて異常な盛り上がり。
この最高の舞台で両選手は妥協なき闘志、スピード、テクニックを駆使して観客をボクシングのとりこに。掛け値無しに素晴らしい試合です。女子ボクシングの歴史にまたひとつ輝かしいページが加わりました。
また、アンダーカードとしておこなわれたIBFストロー級王座決定戦ではカティア・グティエレス選手(メキシコ)がホリー・ダナウェイ選手(アメリカ)を圧倒してベルトを獲得。IBFライトフライ級王者のイルマ・サンチェス選手(メキシコ)は同王座の初防衛に失敗し、ベルトはジェシカ・チャベス選手(メキシコ)の手に渡りました。
WBAスーパーバンタム級スーパー王者決定戦
54.4kg契約ウェイト
△アナ・マリア・トレス(メキシコ)
ドロー
△ジャッキー・ナヴァ(メキシコ)
ユナニマスドロー。
(95-95、95-95、95-95)
IBFストロー級王座決定戦
○カティア・グティエレス(メキシコ)
判定3-0
×ホリー・ダナウェイ(アメリカ)
カティア・グティエレス選手がユナニマスによる勝利でIBFストロー級王者に。
(97-93、98-92、99-91)
IBFライトフライ級王座決定戦
×王者 イルマ・サンチェス(メキシコ)
判定1-2
○挑戦者 ジェシカ・チャベス(アメリカ)
ジェシカ・チャベス選手がスプリットデシジョンで勝利しIBFストロー級新王者に。
(95-96、97-93、99-91)
余談ですが、アナ・マリア・トレス選手とジャッキー・ナヴァ選手は違う階級のベルトを持つ者どうしなので、試合は二人に都合がいい中間の重さの契約体重でおこなわれましたが、デタラメ運営でおなじみのWBAさんが今回これを正式なスーパーバンタム級タイトルマッチとして認定しました。
しかも、WBAさんのスーパーバンタム級にはすでにシャンタル・マルティネス選手(パナマ)という正規王者がいるので、なんとそれよりも格上の「スーパー王者」決定戦として認定しちゃうというとんでもない荒技を披露…。トレス選手とナヴァ選手の人気が欲しかったんでしょうけど、結局はそのベルトは宙に浮いてしまうカタチとなりWBAさんのワルだくみは失敗に終わりました(笑)。
今回の結果、各選手の戦績は以下のようになります。
WBCスーパーフライ級王者
アナ・マリア・トレス(メキシコ)30戦24勝3敗3分14KO
WBCスーパーバンタム級暫定王者
ジャッキー・ナヴァ(メキシコ)30戦24勝3敗3分11KO
ホリー・ダナウェイ(アメリカ)35戦23勝10敗1分10KO
IBFストロー級王者
カティア・グティエレス(メキシコ)15戦12勝3敗3KO
イルマ・サンチェス(メキシコ)25戦19勝5敗1分5KO
IBFライトフライ級王者
ジェシカ・チャベス(メキシコ)15戦11勝3敗2分2KO
前回記事 衝撃!メキシコの二大スターの激突が決定 アナ・マリア・トレス VS ジャッキー・ナヴァ
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コメント
今晩は ご無沙汰してます 結局 今回WBCは タイトル認定しなかったんですね 珍しい笑 最近WBAは WBCタイトルによく割り込んできますね IBF WBOの挑戦認可は まだ先ですが まともなボクサーならWBA WBCには挑戦しなくなる? スーパー王者とかスーパー階級とか一般公募して名称変更すれば わかりやすくなるのに センス悪いですよね笑
まったく同じ戦績の二人がまったく同じスコアで引き分けるなんて嘘っぽい思ったんですが、見たら本当に真剣勝負で本当に引き分けの内容だったんでびっくりしました。これはどっちも勝者と言っていい。すごい試合でした。さすがにボクシング王国。ビバ!メキシコ!