観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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勝ったの?負けたの? 試合をどう見るか2

 Boxing  Kick Boxing

 ボクシングやキック、ムエタイなどのリングスポーツは、要するに二人の人間の倒し合い。基本的に非常に明快なスポーツです。 …が、どちらも倒れずに判定になったときは、いろんな見方があって、意見が分かれることもあります。

 試合の後に「いまの判定おかしいよ!」と声を上げる人、ブーイングする人、そういう光景も格闘技には付きもの。いろんな見方が出来るのがこのスポーツですから当然のことですね。でも、ときどきルールを勘違いしている人もいます。

後楽園ホール
 一番多い勘違いは「最後にフラフラだったのはむこうなのに、なんでフラフラの選手が勝つの?」というパターン。

 格闘技はほとんどの場合、ラウンド制が採用されています。そして、ラウンドごとに採点されるのが普通です。だから、試合のはじめのほうのラウンドで優勢でポイントを奪った選手は、最後のほうのラウンドに攻め込まれてフラフラになったとしても、総合点でリードしていれば立派に勝ちです。

 後半に追い込んだ選手を評価したい気持ちは分かりますが、先行逃げ切りも認められているのが格闘技で、それも面白さのひとつなんですね。

 次に多いのは「ダウンを取った選手がどうして判定では負けになるの?」というパターン。

 打撃系の格闘技で最高なのはなんと言ってもKO勝利。その次はダウンを奪っての判定勝ちでしょう。

 しかし、ダウンを奪っても有利な採点になるのはそのラウンドだけなのです。ほかのラウンドでポイントリードされれば、いくらダウンを奪っても負けるときは負けます。

 試合中はつねに一発逆転の可能性があるのが格闘技ですが、一発だけでは逆転出来ないこともあるってことです。

 それから、同じ打撃系と言っても、ダメージを与えた選手が有利になるのか、あるいは難易度の高い技を出した選手が有利になるのか、など判定基準にもいろいろ個性がありますので、そのへんもご注意を。

 そのあたりを頭に入れておけば、判定を良く理解出来るようになりますし、もしもヘンな判定に出会ったときも自信をもって「ヘンだよ」と言えると思います。

 なお、試合の見方、見え方というものは全員が同じになるわけではありませんので、あなたがヘンだと思っても不正な判定とは限りませんし、その逆もあることは心のどこかに置いておきましょう。

 権威のあるジャッジが裁いていたとしても、有名な評論家がどう書いていても、多くのお客さんがなんと言っていても、それが正しいとは限りません。

 また、試合をした選手本人が「あれは勝っていた」「負けていた」と言っても、それも正しいわけでもありません。試合前に練習してきたことが充分に出せなかったというだけで「あれは自分の負け」と思い込む人もいますし、その反対の人もいるからです。

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