Boxing
2013年9月7日(土)デンマーク
WBA/WBC/WBOウェルター級タイトルマッチ
王者 セシリア・ブレークフス(ノルウェー)
VS
挑戦者 オクサンディア・カスティーヨ(ドミニカ)
9月7日土曜日、場所はデンマークのフレゼリクスハウン。ヨーロッパ最高の人気ボクサーで実力も世界ナンバー1と言われる無敵のセシリア・ブレークフス選手が、18才の世界王者オクサンディア・カスティーヨ選手の挑戦を受ける10回戦。
記者会見の席上でブレークフス選手のベルトを勝手に身に付けて記念撮影をするという挑戦者の行き過ぎた挑発に怒り心頭のブレークフス選手ファンはリングアナウンサーのカスティーヨ選手コールと同時にブーイング。不穏な空気たっぷりの試合が始まります。
若き挑戦者の有り余るパワーと熟練の王者の磨き抜かれたテクニックが火花を散らす緊張感たっぷりの幕開けでしたが、しかし、開始からそれほど時間を置かないうちに、両者のスキルには大きな隔たりがあることが明らかになります。
挑戦者の攻撃をカウンターで迎え撃ち、打ち終わりには追撃を入れ、クリンチされればショートを叩き込み、渾身の反撃を簡単にかわしてシャープなワンツーを決める王者には負ける要素はほとんど無く、カスティーヨ選手はリング上で無数のパンチを受け続ける生殺し状態。
終盤はこれ以上のダメージはご免とばかりにクリンチやホールドに逃げ続ける挑戦者。最後はブレークフス選手の右をまともに喰らって大きくのけぞるカスティーヨ選手を見たレフリーが試合の停止を宣言。
礼儀知らずの挑戦者に王者がお仕置きをする一戦となってしまいましたが、人に不快感を与える行動は別として、カスティーヨ選手のような活きの良い若者はボクシング界にとっては大事な宝物。
今回は彼女のパンチはたった数発しか王者に当たりませんでしたが、これを教訓として基本的なところから練習に励めばまだまだ成長する可能性は感じさせてくれました。なんてったってまだ18才の新鋭です。PFP最強王者と比べれば足りないところばかりなのは仕方ありません。カスティーヨ選手がここから這い上がって来ることを希望します。
それにしてもブレークフス選手は本当にいいボクサーです。
WBA/WBC/WBOウェルター級タイトルマッチ
○王者 セシリア・ブレークフス(ノルウェー)
TKO 第9ラウンド レフリーストップ
×挑戦者 オクサンディア・カスティーヨ(ドミニカ)
レフリーストップTKOでセシリア・ブレークフス選手の勝利。
この結果、両選手の戦績は以下のようになります。
セシリア・ブレークフス(ノルウェー)23戦23勝7KO
オクサンディア・カスティーヨ(ドミニカ)15戦12勝1敗2分9KO
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