Boxing
前回、好評をいただいた『女子ボクシング スーパーKO特集』、今回はその2回目をお届けしましょう。
まずは、伝説の最強女子キックボクサー、ルシア・ライカー選手のボクシング転向12戦目の試合です。
この試合は、ライカー選手の5ラウンドKO勝ち。この時点での力の差は明白でしたが、マルセラ・アクーニャ選手はこの敗北のあと実力派ボクサーとして大きく成長し、スーパーバンタム級世界タイトルを獲得。南米で最高の人気選手になり、歴史に大きな足跡を残します。
しかし、残念ながら二人のキャリアはこのあと接点を持たず、待望のリマッチはありませんでした。
これは現在、WBFed.フェザー級インターコンチネンタル王者となっているメラニー・ツウェッカー選手(ドイツ)のデビュー戦の映像。勝利を決めた第2ラウンドの模様です。
実はボクシングでアブナイ試合が多いのが4回戦。というのも、よほどのアマの実績などがないかぎり、出来る人もそうじゃない人もみんな同じく4回戦スタートなので、選手の実力差が大きいのです。やぶれたターニャ・バーク選手はこのあとの戦績が不明なので、一戦でやめちゃったのかもしれません。
カナダの女子ボクサーには物凄いハードパンチャーが多く、しかも、なぜかみんなフェザー級周辺にいるんですよね。というわけで、ある時期、世界の王座をめぐってカナダ人女子選手同士が激突するハードな試合がけっこう続きました。
そのなかでも、このWIBAフェザー級王座決定戦ジェリーナ・マジョナヴィッチ VS オリビア・ゲルーラはアッと驚く結末で知られます。
実力者ふたりの対決、まずはマジョナヴィッチ選手が先行し、それにゲルーラ選手が追いつき、ふたたびマジョナヴィッチ選手が優位に立とうとしていた試合終盤第9ラウンド、女子ボクシング史上もっともショッキングなノックアウトが生まれたのです。
完全に失神したゲルーラ選手は顔面からキャンバスに倒れ、その後、ピクリとも動きません・・・。結局、大事に至らなくてすみましたが、本当に背筋が凍るような一発でした。
最後は、アルゼンチンのジェシカ・ボップ選手の3度目のWBAライトフライ級王座防衛戦です。挑戦者はメキシコのディアナ・ゴンサレス選手。第1ラウンド終了後のインターバルからご覧ください。
ボップ選手はライトフライ級でWBAとWBOの世界王者になり、さらにはWBOのフライ級も獲得しましたが、身長は日本の女子と比べても小柄な152センチ。この体格で彼女はアトムでもミニフライでもなくて、ライトフライ級で最高のボクサーとなりました。もちろん、素晴らしいスピードとテクニックに加えて、パワーがあるからです。打撃系マッスルがあるからです。
非力な細い女子選手しか作れない日本のボクシング界はなにかが間違っているんじゃないでしょうか。
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コメント
アクーニャ選手ですが 一年半試合枯れ 最近試合予定あったみたいですが さすがにWBOタイトルは剥奪 後釜は強豪Sペレス選手です
マジョナヴィッチ選手は Eマティセ選手と団体統一戦リマッチ 特筆すべきはホーム&アウェイ方式ということで これこそスポーツの本来あるべき公平な姿です 王者の特権とはいえ 日本国内ばかりとじこもってる選手が多いので羨望です
そしてゲルーラ選手 先日セラノ選手に1R TKO負けですね・・ さすがに二た月続けての試合というのは 体調的にどうだったのでしょう?