注目のリマッチ　ナムターン VS ジャニス・リン　写真＆動画　タイトップチーム対カナダトップチームその１　Miracle Muay Thai 2016　ムエタイ女子

　MuayThai

２０１６年３月１７日（木）タイ　アユタヤ
ミラクルムエタイ　Miracle Muay Thai 2016

Janice Lyn(Canada) vs Namtarn(Thai)

フェザー級　２分５Ｒ
ナムターン（タイ）赤
ＶＳ
ジャニス・リン（カナダ）青

　昨年１１月、６９０万円賞金争奪マッチに勝って話題となったナムターン選手と、１２月にイルハム・シタン選手をやぶってＷＰＭＦ世界王者となったジャニス・リン選手。まさに旬の時期にある二人が、年末には早くもTOPKING WORLD SERIESで激突し、熱戦の末、ジャニス・リン選手が勝利しましたが・・・

　その記憶も鮮やかな２ヶ月半後、またまた同じカードが組まれました。内容的に僅差の勝負でしたので、このリマッチは見たい人も多かったと思います。期待の試合ですね。

　その時その時に絶好調の選手を変に温存せず、次々にぶつけていくムエタイのマッチメイクは本当に素晴らしいと思います。

　前回の対戦では圧倒的な前進力とパワーで近接戦を制したリン選手は今回もまたガンガン出て行きます。カナダ女子はボクシングでもハードパンチャーが多いですが、ムエタイでもアグレッシブに前に進むパンチャーが多いようです。

　ナムターン選手は、前回対戦ではリン選手の接近を許し、パンチ連打と多数のヒジ打ちでポイントを与えてしまったわけですが、今回はロングリーチを利しての効果的なカウンターパンチで相手の前進を許しません。

　ローキックとパンチのコンビネーションで接近をはかるリン選手に、ナムターン選手は適確なカウンター。

Sawsing & Peach Purahong on red corner
　動画では分かりませんがナムターン選手のコーナーには先日復帰したばかりのサーオシン選手とプーラホン選手が入っています。

　ナムターン選手のパンチは数は少なくても効果的で、第３ラウンドになるとリン選手は鼻血が流れてきます。

　中間距離では前蹴り、それ以上進むとガチガチの首相撲でロックされ、前回のようなワイルドな攻めが見せられないリン選手。

　第４ラウンド　それでもあきらめないジャニス・リン選手は猛然とアタック。

　ナムターン選手は相手の首の前後を両手で押さえつつ長い腕をギューッと伸ばして空間を作ります。こうするとリン選手のヒジ打ちはまったく届きません。

　ナムターン選手がロープぎわに誘ってからの投げ。

　最終第５ラウンド　起死回生の突進に出るリン選手にナムターン選手のヒザ。前回勝者のリン選手があきらかに敗色濃厚。

　リン選手のアグレッシヴネスは最後まで失われませんが、それをうまく消していくナムターン選手の立ち回り。

　判定で勝者はナムターン選手。

フェザー級　２分５Ｒ
○ナムターン（タイ）赤
判定
×ジャニス・リン（カナダ）青
ナムターン選手の判定勝ち。

　昨年末の判定を聞いたときは非常に不服そうだったナムターン選手は、その後、自分と相手のファイトスタイルを冷静に見つめ直して、今回の戦略を練ったのでしょう。充分に研究、準備したことがうかがえる素晴らしい試合運びでした。

　ジャニス・リン選手はナムターン選手の対応力、それから、３ラウンドの短期決戦と５ラウンド制の違いなどから前回と同じ勝ちパターンは作れませんでした。

　しかし、３度目の対戦、４度目の対戦でどうなるのかは誰にも予想出来ません。二人の名勝負数え歌は、今後も続いていくでしょう。

17th March, in Ayutthaya, Thai
Nai Khanom Tom the Father Of Muay memorial “Miracle Muay Thai”
Featherweight 5x2m
Namtarn(Thai) vs Janice Lyn(Canada)
Namtarn wins by decision

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