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手力(てじから)だけの限界 2ラウンドも見ればもういい試合 WBCフェザー級ユース王座決定戦 パーサ・マラギッチ VS ルシエ・セラチコヴァ 結果&ノーカット動画 ボクシング女子

 Boxing

2016年11月19日(土)チェコ共和国 カルロヴィ・ヴァリ

WBCフェザー級ユース王座決定戦 10回戦
パーサ・マラギッチ (ボスニア・ヘルツェゴビナ)
VS
ルシエ・セラチコヴァ (チェコ)

 この試合は11月19日におこなわれたWBCフェザー級ユース王座決定戦です。最初に言っちゃいますが、つまらないので全部見なくてもOKです・・・。でも、貼ったのは、時にはつまらない試合を見るのも、いい試合のありがたさがよくわかるからです。

 パッと見、ふたりとも雰囲気ありますし、なんかやってくれそうな期待感が持てるのですが、はじまってみるとジャブ打たない、パンチが雑、当たらないのダメパターン。

 こういう選手はたぶんコーチから基礎の理論を習ってないのでしょう。

 ボクシングは相手をダウンさせるスポーツ。ダウンとは脳震盪を起こさせることです。しかし、人はそんなに簡単には脳震盪は起こしません。それをするには、全身のバネを使い、足や腰から生まれたエネルギーをうまくパンチに乗せる必要があります。それには正しいフォームが必要です。

 でも、それを理解してない人は肩や腕の筋肉だけでのイージーな打ち方になります。それは当たっても効かないし、打ったあとの姿勢が崩れるので次のパンチにつながりません。結局、ボクシングにならないのです。

 ジャブは効かなくてもいいからとにかく当てて相手の目鼻耳などの感覚器(センサー)に混乱を起こし、次の本当のパンチを当てるために大切なものなのですが、それも理屈を習っていない人はすぐに省略してしまいます。

 互いにパンチが当たらないので焦ってバッティング、ホールディング、ラビットパンチが多いきたないファイトになりレフリーさん大忙し。見ていてウンザリですね。

 同じ日に行なわれたファビアナ・ビティチ選手の試合が素晴しいのと対照的な印象になってしまいました。

 ふたりはまだどちらも22才の若い選手なので、いくらでも改善していくと思いますが、最初からちゃんと指導されていればもっと良かったのに、と残念に思います。
 
WBCフェザー級ユース王座決定戦 10回戦
×パーサ・マラギッチ (ボスニア・ヘルツェゴビナ)
判定 0-3
○ルシエ・セラチコヴァ (チェコ)
ルシエ・セラチコヴァ選手の判定勝利

パーサ・マラギッチ (ボスニア・ヘルツェゴビナ)15戦11勝4敗3KO
ルシエ・セラチコヴァ (チェコ)9戦8勝1分4KO

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