ご愛読感謝！　本日でクイーン・オブ・ザ・リングは満１０才になりました　ＱＲのこの１０年

　２００８年４月１８日にはじめたブログも、本日１０年を迎えました。これはたくさんの読者のみなさん、情報を寄せてくれるみなさん、そして熱い試合を見せてくれる選手のみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。

２００８年０４月１８日
ごあいさつ
　最初の記事は「はじめまして。本日からブログ始めます。」という簡単なあいさつでした。

　格闘技が好きで長年見てきたわたしたちですが、試合の資料を集めたり、記録（記憶）したり、写真を撮ったりという趣味はなく、自分たちが文章や写真を提供する側になるとは思っていませんでした。

　それなのに、このようなことをはじめたのは、要するにメディアへの不信です。売り出したい選手を持ち上げ、そうでない選手を無視したりこきおろしたり、そういうのが許せなかったのが、このブログを立ち上げた最大の動機でした。

　この年にはじまったＪＢＣ管轄下の女子ボクシングは最初から事件続きでしたが、案の定、ボクシングメディアはまったくあてになりませんでした。２００８年８月、例の暗黒の頭突き世界タイトルマッチが発生しましたが、ボクシングメディアは頭突き王者の擁護に守るお仕事に必死だったのです。

２００９年０４月１８日
猪﨑かずみニュース

　２００９年もまたまたボクシングで大事件。メキシコでの世界挑戦が決まっていた猪崎かずみ選手が突然意味不明の試合キャンセルとなったのです。あまりにも大きな問題だったので、専用の別ブログを立ち上げたというのが１年目の記事でした。

　この事件の当時、猪崎選手は少し前に放映されたドキュメンタリー番組が非常に好評で、その後、後追い取材が続いたりして一般社会で人気急上昇中。好感度が高いキャラクターと大きな意外性がマッチした稀有な存在でした。ボクシングファン以外の注目度が高く、この人の活躍を邪魔するおバカさんたちがいなければ、日本での女子ボクシングは人気種目になった可能性は高く、非常にもったいないことをしてしまったと今でも思っています。

　ボクシングが得意のゴタゴタで発展の道を自分で閉ざした一方、まだ日本では無名だったＲＥＮＡ選手が韓国遠征で予想外の大善戦（地元の実力派スター相手に延長判定で惜敗）。一足先に韓国で注目を集め始めました。

２０１０年０４月１８日
ＪーＧＩＲＬＳ Catch the Stone 7　結果　女子キックボクシング

　この年はＪーＧＩＲＬＳさんの試合結果記事でした。いまも活躍中の選手もいますが、引退してしまった選手がほとんどですね。なつかしい名前が多いです。

２０１１年０４月１８日
最高の名勝負！　メキシコの二大スター　アナ・マリア・トレス VS ジャッキー・ナヴァ　結果　ボクシング女子

　女子ボクシング史上に永遠に残るであろうメキシコの２大スーパースターの激突の動画のご紹介記事です。二人が単なるスターじゃなくてスーパースターであることはこれを見れば誰でもわかります。両者ともに、強く、巧く、カッコイイ。本当にシビれた試合でしたが、このリマッチがまた素晴らしかったですね。
　アナ・マリア・トレス VS ジャッキー・ナヴァ II

　日本では３月の福島原発の連続爆発事故で超長期間の広域汚染が確定。ＱＲを含め多くの日本人がその人生を大きく左右されました。ミュージシャンやスポーツ選手の来日キャンセルが相次ぎ、どこの格闘技団体も対策に苦慮しました。

２０１２年０４月１８日
大塚尚子 vs ＲＡＮＮＡ　ＪＫＳ４８トーナメント　詳細　シュートボクシング女子

　ＲＥＮＡ選手の活躍は女子シュートボクシングというよりも、シュートボクシング全体への大きな注目につながり、ＲＥＮＡ選手の次の世代の発掘にも力が入るようになりました。

　ＱＲではちょうどこの時期、女子スポーツ選手の撮影を得意とする凄腕のフォトグラファー野口昌克さんの協力を得て、初期のGirls S-Cupや女子ムエタイの素晴らしい写真をたくさん掲載することができました。ＲＥＮＡ選手、高橋藍選手、リトルタイガー選手、神村エリカ選手、吉田実代選手などのこの時期のリングサイド写真をご紹介できたことは、ＱＲの数少ない自慢です。いまでは女子マッチのリングサイドは各社のカメラマンさんでごった返していますが（笑）、当時、ここまで素晴らしい写真を撮って惜しみなく公開し続けたのは野口さんだけだと思います。その後、いろんな事情で野口さんとご一緒できなくなりましたが、野口さんの教えはその後のムエタイエンジェルスの写真などに生かすことが出来たと思っています。本当に感謝しています。

２０１３年０４月１８日
今年も開催ＪＫＳ４８トーナメント　４月２０日大会全カード発表　ＭＩＯ、吉田実代、ＲＥＮＡ、城侑沙、キラ☆Yuuki　シュートボクシング女子

　この年もシュートボクシングの記事ですね。ここに出ている選手の中でキラ☆Yuuki選手（現在はフュチュールジムの吉良優希選手）と吉田実代選手（日本女子バンタム級チャンピオン EBISU K`s BOX所属）が現在はボクシングに転向していますが、当時はそんなことになるなどまったく考えもしませんでした。

　この年の８月にＱＲは５年の活動でいったん休止しました。ＱＲのふたりのスタッフ、カメラの野口さん、それぞれに環境の変化があり、いままでのような現地取材中心の記事が書けなくなったことが原因です。女子立ち技格闘技をあつかう記事も以前と比較にならないくらい増えていたこともあり、もうＱＲの役目は終わったとも考えていました。

　しかし、読者のみなさんから予想外に多くの再開の要請があり、数日後にはリスタート。少し軽めの内容で継続することになります。

２０１４年０４月１８日
動画で見る　テレサ・ヴィンテルマイア VS ドゥーンナパー・モー・ラッタナバンディット　ワールド・ムエタイ・エンジェルス（ＷＭＡ）第１回大会三位決定戦　ムエタイ女子

　この年は女子ムエタイの画期的なイベント『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』第１回大会の記事でした。この大会の取材記事は海外からのアクセスも多く、少しでも世界の女子ムエタイの発展にお役に立てるならうれしいなと思いました。『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』第３回大会もそろそろ準備が始まっているらしいです。楽しみですね。

２０１５年０３月０７日
天海ツナミ VS タイ人　ノンタイトル８回戦　予定　ボクシング女子

　この年は４月１８日の記事はありません。というか、３月のこの記事以降、７月２０日までひとつの記事も書けませんでした。

　長期間更新がなくても毎日アクセスしてくださる皆さん、大会のプレスリリースを送ってくださる関係者の皆さんの存在が、ＱＲを再びネットに引き戻してくれました。深く感謝しています。

２０１６年０４月１８日
ＷＭＣ世界タイトルマッチ　 ティチャー VS ノンエム　結果＆ノーカット動画　ソンクラーン祝賀ムエタイ女子大会　WOMEN’S THAI BOXING WORLD CHAMPIONSHIP II　ムエタイ女子

　２０１４年の『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』、そして、２０１５年の『ＩＦＭＡロイヤル・ワールド・カップ』で、ＱＲはもともと好きだったムエタイがますます好きになってしまいます。２０１６年のこの大会も良かったですねえ。

　ムエタイの何が面白いのか、何が素晴らしいのかは、まだまだ伝え足りないと思っています。むかしながらの「なんか強いらしい」「なんか恐いらしい」というアイマイなムエタイではなくて、ボクシングやキックとは違う独自の進化を遂げたムエタイの見どころや価値観を伝えられたらいいなと思っています。

　ひとことで言えばボクシングとの違いは「カマセが無いこと」、キックボクシングとの違いは「この試合で燃え尽きるのではなくて、また次も戦い続ける」という意気。そう思っています。

２０１７年０４月１９日
後藤あゆみ　香港遠征はまたまたカマセ　対戦相手はＫＯ負け直後のタイのムエタイ選手１６才　後藤あゆみ VS タイ人　ボクシング女子

　しばらく前から当ブログでは日本のボクシング界のタイ人汚染についてしーつこく書いています。今後も書きます。インチキライターのみなさんが見て見ぬ振りをしている限りは書き続けます。こんな詐欺的行為が２１世紀のプロスポーツ界でまだ平然と続けられていることが恐ろしいです。

　ボクシング好きな人はみんな口に出して、文章にしてみてください。「もう、あからさま過ぎるカマセは見たくない」と。「素人をリングにあげるな」と。「９９パーセント負ける相手に真剣勝負なんか無い」と。

　なんの力もないけれど、わたしたちはまだ言い続けます。

　これからもどうぞよろしくお願いします。