ＷＢＣアトム級に希望の光　ファビアナ・ビティチ VS デニス・キャッスル　ＷＢＣアトム級新王座決定戦　結果＆ノーカット動画　ボクシング女子

　Boxing

２０１８年９月２２日（土）チェコ共和国　ウースチー・ナド・ラベム

ＷＢＣアトム級王座決定戦　１０回戦
ファビアナ・ビティチ　（チェコ）青
ＶＳ
デニス・キャッスル　（イギリス）赤

　今回ご紹介しますのは９月２２日にチェコでおこなわれたＷＢＣアトム級王座決定戦です。

　ＷＢＣアトム級は約１０年間に渡る悪の栄えにより、ボクシング関係者の誰一人として振り返りたくない黒歴史を刻んでしまった階級でありますが、数ヶ月の空位のあと、この日、新王座決定戦がおこなわれて新しい一歩を踏み出しました。

　青コーナーはチェコの２２才の実力者ファビアナ・ビティチ選手。

　赤コーナーは暗黒の１０年の１４回目の防衛戦に名前を残すデニス・キャッスル選手。

　キャッスル選手はＷＢＣムエタイのベルトを持つ２流ムエタイファイターでしたが、２０１４年４月に４２才で突然プロボクサーとなり、その４ヶ月後に小関桃選手（青木ジム）のインチキ防衛戦の相手となった選手。

　足立区でおこなわれたその試合では当然なにも出来ずにストップ負けになったので、今回もそうなるものと思われましたが、小関桃戦以来４年間まったく試合をしていなかったにもかかわらずキャッスル選手の技術は向上していて、この日は最終ラウンドまで立っていました。

　キャッスル選手が世界タイトルマッチに出る選手とは今でも思いませんが、４年前に比べればぐっとボクサーらしくなっていたことだけは事実です。すごい努力ですね。それにしても４年間引退状態だったひとが急に世界王座決定戦に出てしまうというＷＢＣさんのデタラメぶりは相変わらずですが。

　・・・そんな低レベルの話はどうでもいいとして、この試合で素晴らしいのは新王者となったファビアナ・ビティチ選手のボクシング。スター性もありますね。

　いまいちパンチ力はありませんが、自分は打たれずにほぼ確実に相手を打つ正確なボクシングは魅力です。

　アトム級には現在、岩川美花選手（ＷＢＯ）と花形冴美選手（ＩＢＦ）というふたりの日本人世界王者がいますが、彼女たちとファビアナ・ビティチ選手の王座統一戦があれば、これは面白いと思います。元ＷＢＡ王者の宮尾絢香選手もいますしね。

　対戦の実現を期待します。

ＷＢＣアトム級王座決定戦　１０回戦
○ファビアナ・ビティチ　（チェコ）
判定　３－０
×デニス・キャッスル　（イギリス）
ファビアナ・ビティチ選手が判定勝利でＷＢＣアトム級チャンピオンとなりました。
（１００－９０、１００－９０、９９－９１）

ファビアナ・ビティチ　（チェコ）１４戦１４勝５ＫＯ
デニス・キャッスル　（イギリス）４戦２勝２敗２ＫＯ

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