Boxing
世界最初の公認女子プロボクサーの一人であるジャッキー・トナワンダさん(75)が6月9日に亡くなられたそうです。
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女子ボクサーが最初に公式ライセンスを手にしたのは今から三十数年前のアメリカのことでした。でも、それは、ある日突然に女子にもボクシングの扉が開かれた、というわけではありません。
非公式スポーツとして日陰者あつかいされていた女子ボクサーたちが「性別でボクシングの権利を否定されるのは納得できない」と裁判に持ち込んで戦い「女子にもボクサーになる権利がある」ってことを認めさせて、やっと手にしたライセンスだったのです。
その、法廷で勝利したひとりがトナワンダさんです。非公認時代に30戦以上のキャリアがあると言われる彼女が、裁判に勝って正式にボクサーライセンスを手にしたとき、年齢はすでに40ぐらいになっていました。彼女と同時期にライセンスを取った女子はほんの数人で、しかも、彼女の階級(ライトヘビー以上)はいませんでした。というわけで、ライセンスをとっても試合が出来ず、結局、公式には試合記録がひとつもありません。パイオニアっていうのは大変なものですね。
そんなトナワンダさんのことを、スーパースターのモハメッド・アリさんが、ボディガードとしてやとったことがあるそうです。これは当時は話題になったみたいです。彼なりの応援のひとつだったのでしょうけど、いい話ですね。
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