Kickboxing
2010年2月13日(土) 後楽園ホール
SHOOT BOXING 25TH ANNIVERSARY SERIES開幕戦 『維新-ISHIN-其の壱』
レディースクラスルール 49kg契約 2分3R(延長1R)
RENA[レーナ](及川道場)
VS
クリスティーナ・ジャルジェビック(オーストラリア)
IFMA世界ムエタイトーナメントのジュニアの部で銀メダルを獲得しているクリスティーナ・ジャルジェビック選手が、日本のリングに初登場。
このところ、女子ムエタイの世界では手と足が長い欧米系の選手たちが、そのリーチを生かして前蹴りでロングレンジを有利に戦い、近距離では長い腕で相手に巻き付いて打点の高いヒザ蹴りを見舞う、といった戦法でアジア系の選手たちを苦しめています。
YouTubeにあがっていた動画を見る限りは、ジャルジェビック選手もそのタイプで、ながーいリーチの前蹴りがやっかいな感じでした(レーナ選手に情報を与えないためか、カード決定直後にこの動画は非公開になっています)。
第1ラウンド ものすごい射程距離の前蹴りで攻めてくるジャルジェビック選手。
RENA選手は打撃をかわして投げ狙い。最初の投げは防御されましたが、2度目のトライできれいに投げきって開始30秒でシュートポイントをゲット。さらに1分後にもう一度投げてシュートポイント合計2。
劣勢に立たされたジャルジェビック選手はヒザなどで反撃しますがRENA選手にダメージはなし。
第2ラウンド 組んでくるジャルジェビック選手ですが、RENA選手はたくみに腕をさして有利な組み方に持ち込みます。しかし、ここからの投げは必死に抵抗されて不発。
RENA選手はパンチの打ち合いから右ストレートをそのまま相手に巻き付けてスタンディング肩固め。このまま50秒ほど絞めてキャッチポイント1。
バックに回ってスープレックスのモーションにいくところでラウンド終了。
第3ラウンド 前半はパンチで飛び込んで来るジャルジェビック選手にカウンターの投げを狙いますが決まらず、1分過ぎから打撃戦になります。
レディースクラスルール 49kg契約 2分3R(延長1R)
○RENA[レーナ](及川道場)
判定3-0
×クリスティーナ・ジャルジェビック(オーストラリア)
RENA(レーナ)選手の判定勝利。
30-26、30-26、30-27
シュートポイント2、キャッチポイント1
クリスティーナ・ジャルジェビック選手は若さ全開でどんどん出て来るいい選手でしたが、そのぶんRENA選手はやりやすかったかもしれません。彼女が出るばかりではなくてムエタイ特有の緩急を覚えたらイヤな相手になりそうな感じがします。
今回はシュートボクシングらしさを充分に見せてくれたRENA選手ですが、女子SBのエースとして格闘技界をリードする存在になるには相手のルールで勝つことも絶対の条件。将来、リマッチでぶつかる時には、是非ムエタイルールで勝ってほしいなと思います。
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